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1996-01-26 ArtNo.4746
◆<馬>市場、バクン水力発電事業の上場計画に注目
【クアラルンプル】バクン・ハイドロエレクトリック・コーポレーションSdn Bhd(BHC)はマレーシア証券市場における最大の上場銘柄となる見通しだが、アナリストはこれにより150億Mドルの資金が必要とされるメガ・プロジェクトの財務負担は軽減されるものと予想している。
Ekran Bhdのティン・ペックキイン会長は月曜BHCの払込資本は40億Mドル前後、公募価格は1.50~1.80Mドルになるとの見通しを示した。同氏によれば、BHCは最終的に電力会社トゥナガ・ナシオナルBhd(TNB:払込資本M$30.7億)を追い越して、クアラルンプル証取(KLSE)最大の時価総額を誇ることになる見通しだ。アナリストらは上場時期も重要で早期上場できれば、公募調達した資金から利息収入も期待できるとしている。ティン氏は今年4月もしくは5月にも上場できるとしているが、証券アナリストらは同見通しに多少懐疑的だ。証券委員会にキャッシュフロー分析報告書を提出する前に、BHCは先ず電力供給に関してTNBと合意する必要がある。証券委員会の認可にも時間を要するが、国家プロジェクトへの配慮から3カ月で審査が完了する可能性も有る。したがって6月当たりが妥当な上場時期と見られると言う。またBHCの上場は市場の流動性を逼迫させる恐れが有るが、Ekranとサラワク州政府は少なくとも51%のシェアを維持せねばならず、またティン氏は外国投資家が払込資本の10%程度を保持することになっているとしており、一般に公募されるのは25%、したがって15億Mドルにとどまる見通しだ。この程度で有れば、市場の流動性にそれほど大きな影響を及ぼす恐れはないと言う。(BT:1/25)
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