1995-02-11 ArtNo.476
◆<馬>インフレ懸念と証券市況低迷で消費者の自信低下
【クアラルンプル】インフレに対する懸念と証券市況の低迷に対する失望から1994年第4四半期の消費者情緒指数は126.3と、前年同期比1.6ポイント、また94年第3四半期(126.6)比0.3ポイント下降した。
マレーシア経済研究所(MIER)が9日発表したところによれば、同期に財務状況の改善を予想したものは18%にとどまり、昨年同期比5%、前期比3%減少した。特にこうした傾向は都市部に顕著で、この種の回答者の比率は昨年同期の28%から19%に落ち込んでいる。また今がショッピングに適した時期と答えた者の比率は1年前の33%から26%に下降した。品目別では、電器製品の購入意欲には大きな変化がないが、テレビ/ビデオ機器への関心が減退、自動車では中古車購入意欲が後退し、逆に新車購入意欲が高まっている。また住宅購入意欲も引き続き旺盛で、都市部の11%、農村部の9%が住宅購入を計画していた。MIERのスライマン所長(ED)によれば、こうした消費者の自信低下にはインフレに対する懸念と株価急落に対する失望感が反映されているが、有利な就業状況や堅調な経済成長、金利やインフレの安定から消費者の自信は向こう半年間に回復に転じる見通しと言う。(NST,SJ,NS:2/10)
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