SEAnews 1996-01-29 ArtNo.4779

【クアラルンプル】プルバダナン・ナシオナルBhd(ﾌﾟﾙﾅｽ)は傘下の上場企業3社マラヤワタ・スチール(M)Bhd、ユナイテッド・マラヤン・フラワー・ミルズBhd(UMFM)、トレードウィンズ(M)Bhdの権益をマネージメント・バイアウト(MBO)チームの機関車プルナス・インターナショナル・ホテルズ・アンド・プロパティーズBhd(PIHP)に11億4600万Ｍドルで売却する。
ＰＩＨＰが26日発表したところによれば、同社は現金5億4600万Ｍドルと発行価格2Ｍドルの自社新株3億株(M$6億)で支払う。これによりプルナスのＰＩＨＰ持ち株比率は当初の56％から75.6％にアップする。しかしプルナスは内32％をトゥンク・シャリマン氏に率いられるＭＢＯチームに、31.3％を複数のブミプトラ金融機関に、5％をプルナスの職員に、7.3％をＰＩＨＰの少数株主と一般投資家に売却する。同売却価格は明らかにされていないが、1株2Ｍドルになる模様だ。政府は同プロセスを通じて10億1800万Ｍドルを手に入れることになる。
一方、ＰＩＨＰは現金支払い分の5億4600万Ｍドルの一部を調達するため、総額2億8000万Ｍドル、満期5年の償還可能無担保社債とワラント1億3460万枚を発行する。これによりＰＩＨＰは農園、貿易、製造、精糖、製粉、鉄鋼、ホテル、不動産事業に権益を拡大する。現在ヒルトン・ホテルを傘下に置くＰＩＨＰのホテル・チェーンは3店から11店に、傘下の商業ビルは3棟から5棟に増加すると言う。(ST,BT:1/27)