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1996-01-30 ArtNo.4788
◆＜馬＞中央銀行、銀行法定準備金率引き上げ
【クアラルンプル】マレーシア中央銀行は先週土曜、2月1日より国内の全ての金融機関の法定準備金率(SRR)をこれまでの適格負債の11.5％から12.5％に引き上げると発表した。
中央銀行はその声明の中で、今回の措置は国内通貨供給量の急速な拡大に対応したもので、金融機関の資金コストを高め、金利の上昇を促すのが目的としている。それによると昨年を通じて銀行金融機関の堅調な信用拡大が見られ、通貨供給の拡大に拍車がかかった。ＳＲＲの引き上げはこうした市場動向に対応し、流動性過剰に伴うインフレ圧力を抑制するための措置と言う。
アナリストは銀行同業市場における借り入れを通じた金利押し上げはコストが嵩み、ＳＲＲの引き上げは予想されたこととしている。中央銀行は昨年を通じて銀行同業市場に積極的に介入、この結果3カ月もの同業間金利は94年末の5.45％から95年末の6.8％、そして今月の7.10％に上昇していた。中央銀行は投機筋のＭドル売りからＭドルを防衛するため、金利支えを強いられてきた。アナリストはまた中央銀行が金融界に不評なＳＲＲの引き上げを採用するのは極めて希なことで、このことはインフレ及びＭドル相場の動向に対する中央銀行の懸念のほどを反映していると評している。中央銀行はこれ以前には94年7月1日にＳＲＲを10.5％から11.5％に引き上げている。(NST,MBT,STAR,ST,BT,LZ:1/28,29)
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