SEAnews 1996-02-01 ArtNo.4819

【クアラルンプル】マレーシアにおける昨年の自動車販売は28万5792台と一昨年比42.6％の急増を見たが、今年の販売台数は8.5％増の31万台が見込まれている。
マレーシア自動車販売業者協会(MMTA)が火曜(1/30)発表したところによれば、昨年の乗用車販売は22万4991台で、プロトンは前年比15％増の12万7327台で、56.6％のシェアを占めた。しかし同シェアは一昨年の70.9％から後退している。顕著なシェアの伸びを見たのは第2国産車プロドゥアで、前年の8880台から3万9906台に売上を伸ばし、シェアは5.7％から17.7％に飛躍した。昨年誕生したもう1つの国産車ＤＲＢプロトンは1万3320台販売され、シェアは5.9％だった。これに対して非国産車のシェアは前年の23.4％から19.8％に下降した。ＭＭＴＡは今年の乗用車販売は8％増の24万3000台と予想している。昨年の商用車販売は前年比39％増の4万7235台。同部門トップのトヨタは25.3％の売上増を記録したものの、市場シェアは2.3％ポイント下降した。これに対してイスズは10.6％から15.3％にシェアを拡大した。ＭＭＴＡは今年の商用車販売を10％増の5万2000台と見込んでいる。昨年の4輪駆動車販売は1万3556台で、トヨタがミツビシに換わり市場シェアでトップに立った。ＭＭＴＡは同部門売上も今年は10％増の1万5000台と見込んでいる。昨年10月に自動車ローンに75％の上限が設けられたことから、今年の自動車販売は全体的に抑制される見通しだが、各種の大型土木事業の着工や国民のライフスタイルの変化で商用車や4輪駆動車の販売は堅調を維持する見通しという。(NST,STAR:1/31)