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1996-02-02 ArtNo.4830
◆<星>家具業界、新情報システム導入し海外進出加速
【シンガポール】アジア各地に製造拠点を展開するシンガポールの家具業界は新コンピューター情報システムを導入し、経営の効率化と合理化を図っている。
シンガポール家具産業委員会(SFIC)のジェームズ・コー理事が水曜(1/31)、国家コンピューター局(NCB)オフィスで催された“ファーニチャー・マニュファクチュアリング・インフォメーション・システム(FMIS)”と名付けられたコンピューター・システムの発表会で語ったところによると、SFCIはシンガポールをアジア太平洋地域における家具のデザイン/流通/マーケッティング・ハブとしてプロモーションしているが、情報技術(IT)を応用しない限り海外に展開した事業のセールス、在庫、生産水準をモニターすることは困難となっている。FMISは家具メーカーの事業の全ての領域にわたる支援を提供できる。シンガポール家具会社の88%に相当する270社が加盟するSFICメンバーの内、72社がアジア地域に製造拠点を設けており、マレーシアには40社が、中国に関してはクンシャン・ファーニチャー・パークだけで20社が工場を設けている。シンガポール労働者の賃金は1日30Sドルであるのに対し、ベトナム、中国、インドのそれは3Sドル前後で、またマレーシアにおける工場スペースは60年契約で1平方フィート12Mドルであるのに対し、ジュロン・タウン公社(JTC)は毎年171Sドルを徴収している。シンガポールの家具生産は1993年の6億1700万Sドルから1994年の6億9300万Sドルに拡大、輸出額は3億5810万Sドルから3億6550万Sドルにアップした。93年の3大輸出先は米国(S$7290万)、日本(S$6010万)、英国(S$2800万)で、94年のそれは日本(S$7250万)、米国(S$6760万)、マレーシア(S$3060万)だった。(BT:2/1)
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