【シンガポール】地元企業Celtrad Metal Industries(CMI)はアジアの非鉄金属再生市場における指導的地位を維持するため1万800平米の新工場建設に1500万Ｓドルを投じた。
ン・ホックチュアン重役(MD)によると、ＣＭＩはスクラップ・メタルを欧州／米国／オーストラリアから輸入し、ブロックや粒状の銅、真鍮、アリウミニウムに再生後、中国、日本、韓国等に輸出している。再生金属の輸出価格は鉱石のそれを最大5％上回る。新工場の建設に伴い同社の再生処理能力は向こう3年間に20～30％拡大、70％の市場シェアを今後も維持できる見通しだ。同社は25人を雇用月間1300トンの金属を再生しているが、向こう3年間に処理能力は月間2000トンに拡大する。これにより今年の営業額は昨年の7000万Ｓドルから1億Ｓドルに拡大が見込まれる。ＣＭＩは2年前にマレーシア、フィンランド、日本のパートナーと合弁でマレーシアに2次アルミ精錬工場を建設、同工場に原料を供給している。またマドラスにも労働集約作業を引き受ける再生処理工場を合弁で建設した。この他、ＣＭＩは英国に非鉄金属スクラップのブローカー会社も設立している。同社は域内事業の一層の拡張よりも当面はシンガポール業務の拡充に専心する方針と言う。(ST:2/3)