SEAnews 1996-02-06 ArtNo.4883

【バンコク】ミネベアは最近の中国投資の積極化に関わらず、80年代初め以来13億5000万米ドル以上を投資してきたタイにおける製造業務を引き続き維持する方針だ。
ミネベアは先週1200万米ドルを投じてタイに設けた研究開発(R&D)センターをオープンした。世界8カ国に展開する同社製造業務に支援を提供するこの種のセンターが設けられるのは3つめ。ミズカミ重役(MD)によると96年3月末締め年度にはタイ製造業務に新たに150億円(S$1.98億)が投じられる。タイにおけるボール・ベアリング年産量は83年の4億ユニットから13億ユニットに拡大している。同社のボール・ベアリングの世界生産は月間1億2000万ユニットだが、内日本国内で生産されるのは300万ユニットに過ぎない。ミネビアはタイに合弁会社1社、完全子会社7社を擁し、これらの系列会社を通じてアユタヤとロプブリに9工場を経営、2万4650人を雇用している。同社は昨年上海におけるコンピューター・ファン工場とボール・ベアリング工場に120億円を投じたが、今年7月には100億円を投じた別のベアリング工場が稼働する。同社のオギノ社長は中国におけるコンピューター部品需要は少なくとも年率10％の成長を見ると予想している。(BT:2/5)