SEAnews 1996-02-12 ArtNo.4956

【バンコク】バンハーン首相は先週金曜記者会見し、アンダマン海に面したクラビとタイ湾側のナコーン・シ・タマラットを結ぶ全長193キロの陸橋(ﾊｲｳｪｲ/鉄道/ﾊﾟｲﾌﾟﾗｲﾝ)建設は計画通り実行されると語った。
それによると計画に変更は加えられず、首相はその早期完成に努めると言う。しかしバンコク・ポストは首相が内閣に同決定に対する支持を求めたのは不自然なことと評している。陸橋計画は南部海岸開発計画の一部であり、首相は南部海岸計画委員会の議長を務めているが、現政権の組閣以来同委員会は会議を開いていない。バンハーン首相はこれ以前にコスト高と港湾の建設地が未定なことを理由に計画の延期を指示していた。政府スポークスマンが同紙に語ったところによれば、ハイウェイ・デパートメントは同陸橋計画のコストを99億バーツと見積もったが、一部の区間の再評価を指示された。同スポークスマンは政府が建設地付近の土地を購入した首相のために陸橋のルート変更を図っているとの噂を否定した。同スポークスマンは「首相が土地を購入したかどうか知らないが、首相にはルートを変更することはできない。それは南部海岸開発委員会の所轄事項だから」と語ったと言う。(ST:2/11)