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1996-02-13 ArtNo.4961
◆＜星＞ピデムコ、地元不動産市場のトップ・プレーヤーに
【シンガポール】過去2年来積極的に住宅不動産市場に進出、土地の買収・開発活動を本格化している政府所有不動産会社のピデムコ・ランドは96年3月末締め年度に1億Ｓドル近い税引き前利益を実現できそうだ。
ピデムコのホン・ハイ会長が社内紙コントゥア紙上で語ったところによれば、同社は95年3月締め年度(15ｶ月)には9150万Ｓドルの税引き前利益を計上したが、こうした増益率は来年以降も持続する見通しだ。1989年に都市再開発局(URA)傘下の商業不動産管理会社として発足した同社は1992年に政府投資会社タマセク・ホルディングズの傘下に入った。創業当初5年間はさしたる土地資産を持たなかったため、土地値上がりの恩恵を享受できなかったが、昨年7月末時点の所有資産は30億Ｓドルを突破、シンガポール証取(SES)上場不動産会社第2位のＤＢＳランド(S$33億)に匹敵する規模に成長した。今後も引き続き住宅／オフィス市場を重点にその所有土地資産を拡大する計画で、インドネシア、フィリピン、ミャンマー、ベトナム等、域内不動産市場の開拓も進める。同社は蘇州、廈門、福州、上海等、中国市場においても複数の大型プロジェクトを手掛けているが、中国の不動産市場は下降線を辿っているため、短期中期的にはＡＳＥＡＮ域内市場を重視していく。同社は数年前に上場するはずだったが、より広範な国民にそのシェアを分配する狙いから資産規模が拡大するまで上場を見合わせた。資産ベースが最適なレベルに達し、市場動向も適当と判断されれば上場計画を実行すると言う。アナリストはその時期を再来年と見ている。(ST:2/12)
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