SEAnews 1996-03-13 ArtNo.5278

【シンガポール】リー・クアンユー上級相は明後日(3/15)、7週間以来2度目の冠状動脈拡張手術を受ける。
総理府が11日発表したところによれば、先週金曜(3/9)リー氏はシンガポール・ハート・センターで心臓学専門医3人と主治医3人の検査を受けたが、再び心臓への血液供給に障害が生じていることが発見された。原因は7週間前(1/20)に拡張手術を受けた部位付近で再び血管の収縮が生じたためと見られるが、前回ほど深刻なものではない。この種の症状の再発は30～40％の確率と言う。リー氏は日曜にこれら専門医チーム及び米国スクリプス・クリニック(ｻﾝﾃﾞｨｴｺﾞ市ﾗﾛｲﾔ拠点)のリチャード・シャツィ氏と協議、Palmaz-Shatz stentと称する手術を受けることを認めた。同方式はシャツィ氏が他のパートナーと共同開発したもので、ステンレス・スチール・コイルからなるステントを血管中に挿入し、収縮した血管を押し広げる。この種の手術を数千回手掛けた経験を有するシャツィ氏は、セミナー出席のため偶然シンガポールを訪れていたが、域内における私用を済ませた後、金曜にシンガポールに戻り、リー氏に手術を施すと言う。(ST,BT,LZ:2/12)