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1996-04-19 ArtNo.5747
◆<星>陸運局の暗示で地下鉄東北線入札業者がスクランブル
【シンガポール】陸運局(LTA)はこのほど地下鉄東北路線(NEL)のファラー・パーク、カンダン・クルバウ、クラーク・キーの3駅は周辺の不動産開発との調和を図る上から、建設請負業者と開発業者が共同で入札資格申請を行のが理想との考えを明らかにした。
LTAの同ステートメントには不明瞭な点も有るが、4月30日の入札資格審査の締切が目前に迫っていることから、2ダース以上の内外の請負業者がパートナー探しに緊急発進した。ファー・イースト・オーガニゼーション、DBSランド、ホンリョン、ウィンタイ等、主要な不動産デベロッパーはいずれもこうした建設業者から声がかかり、少なくとも数社が提携交渉に入ったようだ。この種のアレンジは香港では既に定着した観が有り、全体的に開発の時間とコストを切り詰められるが、一部の開発業者はそのメリットに懐疑を抱き、観望姿勢を見せている。某デベロッパーは、入札の行方は結局は価格が決め手となるとし、この種の提携の価値に疑問を呈した。また別の業者は請負業者との提携は鉄道駅の建設工事そのものの財務負担を開発業者が背負い込むことになる恐れがあると指摘した。またこの種の提携や合弁は、鉄道駅の入札結果や駅周辺の開発コンセプトに依存することから、デベロッパーにとっては不平等とする者も有る。とは言え建設業者には規模の経済性を実現できるメリットが有る。
この点に関し、LTAスポークスマンは17日、開発業者との提携は鉄道駅入札の前提条件ではないとするとともに、周辺の開発入札自体は他の政府部門が担当することになると語った。消息筋によれば都市再開発局(URA)は駅周辺の開発入札を来年募集するものと見られる。ちなみに2002年に開通予定の全長20キロのNELの総建設コストは50億Sドルと見積もられが、政府はこれら3駅周辺の用地売却だけで各3億Sドル、合計10億Sドル近くを手にすることができる見通しだ。(BT:4/18)
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