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1996-05-03 ArtNo.5905
◆<星>フェアモント、CDLとの提携拡大希望
【ニューヨク】ニューヨークのプラザ・ホテルを経営するフェアモント・ホテルズは将来のホテル買収計画においても、ホンリョン・グループ傘下のCDLホテルズ・インターナショナルとの提携を希望している。
フェアモントのロバート・スモール重役(CEO)は1日、シンガポール記者団と会見、以上の意向を表明した。フェアモントのハーフ・オーナーで会長も務めるサウジアラビアのアルワリード・ビン・タラル・ビン・アブドゥラジズ・アル・サウド皇太子はCDL子会社ミレニアム&カプソーンと、プラザ・ホテルの各42%のシェアを占め、シティバンクとカジノ・オーナーのドナルド・トランプ氏が残りの16%のシェアを握っている。
スモール氏によると、フェアモントはプラザ・ホテル以外の傘下5ホテル(サンフランシスコ、シカゴ、ダラス、ニューオルリンズ、サンノゼ)にもCDLが事務所を設けるよう提案しており、既にCDL傘下ホテルの販促を手掛けている。フェアモントとCDLは同じアセット・マネージャーを有し、CDLはまた向こう12カ月以内にリザベーション・システムもファアモントと同じフェニックス拠点のAnasaziインクに委ねる見通しだ。またフェアモントは、求められればCDLがシンガポールのトムリンソン・ロードとカスカデン・ロードの交差点に開発する超豪華ホテルの経営に参加する用意もあると言う。市場筋によれば、CDLのクエック・レンベン会長はフェアモント権益取得に関心を抱いていると言われるが、この点についてスモール氏は、同ゲームが終わったかどうか自分には分からないと答えた。
ミレニアム&コプソーンのエドワードA.グレムリック重役(CEO)はスモール氏の談話に触れ、フェアモントは当面米国、カナダ、メキシコにおける事業の拡張を優先するようだが、双方にマッチした良好な投資機会が存在すれば、勿論提携することができると語った。しかし差し迫った新たな提携計画はないと言う。(ST,BT,LZ:5/2)
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