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1995-02-21 ArtNo.593
◆<星>海運会社、今年は業績回復:アナリスト
【シンガポール】シンガポール証取上場海運会社の昨年度業績は設備過剰と需要減退で下降した模様だが、先進工業国の景気回復や中国及び域内途上国の需要増から今年は回復が予想される。
エスティメート・ディレクトリー2月号によれば、ネプチューン・オリエント・ラインズ(NOL)の純益は一昨年の7440万Sドルから6400万Sドルに14%下降が見込まれる。米ドルの軟化が主因だが、予想される海運料の上昇や欧米日本の景気回復から今年の純益は11%増の7100万Sドルに達する見通しだ。 アジア太平洋航路に中小のドライ・バルク・キャリアー21隻を投入するパシフィック・キャリアーズLtdは、より小型な船舶を所有する他社に比べ引き続き低稼働率に悩まされており、一昨年の1750万Sドルから1490万Sドルに15%の減益が見込まれる。しかし今年は36%増の2020万Sドルの純益が見込まれている。 中国ビジネスを中核とした好収益を上げる海運/石油貿易会社に再編されつつあるCoscoインベストメントLtdは、少なからぬブローカーから高値銘柄と見られているが、某ディーラーは同社の最大の資産はハイレベルの株価で、これにより拡張資金を低コストで調達していると指摘する。同社は一昨年の60万Sドルの損失から410万Sドルの利益を回復できる見通しだ。また95年は800万Sドルの純益が予想されている。 スチーマーズ・マリタイム・ホールディングズLtdについては香港/珠海航路が先行きの業績に貢献しそうだ。同社は一昨年の570万Sドルから720万Sドルに27%の増益が見込まれ、今年は更に920万Sドルの純益計上が予想されている。(ST:2/20)
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