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1996-05-11 ArtNo.6012
◆<馬>ラザレイ氏のUMNO復帰で全ての問題が解決
【クアラルンプル】クランタン州のニク・アブドゥル・アジズ首席大臣は9日、スガマ46のラザレイ党首が与党UMNO(統一マレー国民組織)へ復帰することを決めたことにより、クランタン州の全ての問題は解決するとの考えを語った。
この日アンワル副首相により主宰された協同組合コプラシ・ウサハ・ブルサトゥBhd(KUB)本部の開所式及びKUBとクランタン州経済開発公社(SEDC)の石油化学/発電事業覚書調印式に出席したニク首席大臣は記者の質問に応じ以上の考えを語った。それによると、ラザレイ氏(クランタン州スルタンの叔父)がUMNOに復帰すれば、クランタン州政府が上程した統治者(スルタン)の権力を制限する州憲法修正案に対して表面上連邦政府と同じ立場を採るものと見られる。クランタン州連立政権内部のイスラム党(PAS)とスガマ46との協力関係は維持できなくなる見通しだが、スガマ46党員が置かれた状況は理解しており、同党が存続するか否かを問わず、その党員に対してはこれまでと同様の姿勢で臨む。UMNOとの関係については、全ての問題で同一の立場を採ることはできないが、クランタン州の発展を促進すると言う前提の下に、州政府は中央政府との関係を強化することができると言う。
一方、ラザレイ氏もこの日、マハティール首相と8日に会談し、UMNOに復帰する方針を決めたことを確認した。一部の観測筋はラザレイ氏のUMNO復帰はアンワル副首相に脅威を及ぼすと見ているが、この点についてアンワル副首相は、マハティール首相がラザレイ氏と2度面の会談を行うに先だって、ラザレイ氏が派閥活動をしないことを条件に同氏のUMNO復帰を支持する立場を首相に伝えたと語った。(ST,BT,LZ,NST,MBT,STAR:5/10)
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