1996-06-13 ArtNo.6411
◆<星>台湾チップ会社、ペナン子会社をSESに上場計画
【シンガポール】世界第2の独立系マイクロチップ・パッケージング会社、台湾のアドバンスト・セミコンダクター・エンジニアリング・インクはマレーシアの完全出資子会社ASEエレクトロニクス(M)Sdn Bhdの所有権をシンガポールの持株会社ASEホールディングズ・シンガポールLtdに移転、来年上半期をめどにシンガポール証取(SES)に上場する計画だ。
ジェフリー・チェン副社長補がブルームバーグ・フォーラムに語ったところによると、アドバンスト・セミコンダクターは76%所有する半導体検査会社ASEテスト・インクをナスダックに登録、その初公募で2800万米ドルを調達している。後者株式は今月6日からナスダックで取り引きが始まった。SESへの上場が計画されているペナン拠点のASEエレクトロニクス(従業員1500人)の公募規模は未定だが、12%を公開したASEテスト並になりそうだ。
一方、アドバンスト・セミコンダクターは価格下落と需要低迷に苦しむ半導体製造業界からのパッケージング受注の減退で、台湾の高雄市に計画していた新工場の建設(US$3000万)とパッケージング装置(US$4000万)の購入を年末まで延期した。チェン氏は、半導体の在庫減少と新型チップの市場投入にともない、今年下半期に同社の業績も回復すると予想している。(ST:6/12)
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