SEAnews 1996-06-26 ArtNo.6585

【バンコク】サイアム・ユナイテッド・スチール(SUS)はラヨンに建設を予定する冷間圧延工場の製造能力を2倍に拡大する。
サイアム・セメント・アイアン・アンド・スチール・グループに属するＳＵＳのパイブン・ワイクワンディー重役(MD)によると、総投資額180億バーツの同プロジェクトでは当初生産能力年間100トンの冷間圧延工場が建設されるが、サイアム・セメント・インダストリアル・エステートの40ｈａの土地に設けられる工場は操業開始後3年内に生産能力を2倍に拡張できる設計となっている。当初の計画では操業開始1年以内に稼働率が80％に達した場合、製造能力の拡張に着手するはずだったが、市場調査の結果十分な需要が見込めることから直接2倍の製造能力を目指す方針が決まった。現在の国内需要は150万トン前後で、全てが輸入されている。しかし1998年に同社工場が稼働した際の需要は200万トンが見込め、2000年には230万トンに達する見通しだ。
しかしタイにおける初の冷間圧延工場の経営者はサハウィリヤ・スチールになる見通しで、同社は来年から当初年産60万トンの工場を稼働させ、最終的に年産量を120万トンに引き上げる。これに続くのはオーストラリアのＢＨＰスチールで、コンセプト・デザイン段階のＳＵＳは3番手となる。ＳＵＳは操業開始後5～6年で採算ラインに乗せる計画だ。(BD:6/25)