SEAnews 1996-07-13 ArtNo.6803

【シンガポール】ヒューレット・パッカード(HP)は11日、ペナンと米アイダホ州ボイシのディスク・ドライブ(HDD)工場を閉鎖し、ＨＤＤ事業から撤退すると発表したが、シンガポールにおける業務は影響を受けない見通しだ。
アジアにおける記憶装置販売を管理するＨＰ社インフォメーション・ストーリッジ・グループのクー・テンリャット販売・市場開拓担当マネージャーによると、シンガポールのスタッフ8人はそれぞれ複数の仕事を担当しており、職を失うことはない。同社製ＨＤＤはローエンド製品が世界市場の僅か1～6％を占めているだけだが、テープドライブとオプティカル・ジュークボックスは45～67％のシェアを占めている。高資本コスト、低マージン、小シェアのＨＤＤ事業に魅力はなく、今後は他の記憶装置に力を入れると言う。クアンタム幹部も、同業界では小規模プレーヤーは生き残れないとしている。ＨＰ社はシンガポールにプリンタ、パソコン、半導体の各工場をもつが、ＨＤＤは生産していない。ペナンの従業員は530人、アイダホの従業員は1150人と言う。(ST,BT:7/12)