SEAnews 1995-02-28 ArtNo.682

【シンガポール】シンガポールの優良オフィス・スペースの1平米当たりコストは昨年6～12月の間に30％上昇し710米ドルをマーク、世界主要都市中10位にランクされた。
ジョーンズ・ラング・ウートン(JLW)の調査報告によれば、シンガポールのオフィス・コストは同期間に世界の主要67都市中最大の上昇率を記録した。1位は東京の1435米ドルで、香港の1433米ドルが僅差で続いた。この他、5位上海、6位北京とアジアの都市が上位を占めている。しかしジャカルタ、バンコク、クアラルンプルのそれは各252米ドル、244米ドル、230米ドルと、トップ10との差が依然として大きい。ＪＬＷの同オフィス・コストには純賃貸料の他、サービス料、税が含まれているが、エージェント・コミッション、法律料金、内装コスト、賃貸料免除優遇期間等の要因は配慮されていない。シンガポールでは昨年オフィス・ブームで不動産価格も賃貸料も共に急騰した。今年も値上がり基調が続く見通しだが、後半にはマリーナ・センター等の第2線地区における大量の新規供給が見込まれるため、勢いは鈍る見通しだ。昨年はインターナショナル・ファクターズ・ビルディングが1平方フィート当たり1886Ｓドルで取引され、89年に平方フィート当たり1630Ｓドルで売られた6バッテリー・ロードの記録を塗り替えた。昨年末のラッフルズ地区のＡ級オフィス賃貸料は平方フィート当たり8Ｓドルと、一昨年末の5.60Ｓドルから43％上昇した。(ST:2/27)