SEAnews 1996-07-26 ArtNo.6966

【シンガポール】国家科学技術局(NSTB)は学生が半導体産業関連の研究開発(R&D)に携わるのを支援する3000万Ｓドルの奨学金制度を導入するとともに国立シンガポール大学(NUS)と南洋理工大学(NTU)の半導体研究施設の拡充に2000万Ｓドルを補助する。
ＮＳＴＢのテオ・ミンキアン会長が24日催されたチャータード・セミコンダクター・マニュファクチュアリング／マイクロエレクトロニクス研究所／ＮＵＳ／ＮＴＵのＲ＆Ｄ協力契約調印式の席上明らかにしたところによれば、ＮＳＴＢの半導体人材開発イニシアチブ(SMDI)の下、以下の補助金が支給される。☆半導体関連の学科を修学する大学最終学年の学生や卒業生に1人1カ月500Ｓドルを補助するとともに、既に月額1500－1800Ｓドルの手当を支給されている奨学生にも500Ｓドルをトップアップする。☆産学共同研究補助スキームの下、国内／国外の研究機関にその就業者を派遣する企業に修学費用の70％を補助する。☆研究交換計画の下、国内における海外専門家の雇用や地元研究者／科学者／エンジニアの海外派遣の費用を補助する。☆海外研究者雇用計画の下、地元半導体企業がＲ＆Ｄ活動を進めるため外国人専門スタッフを雇用するのを補助する。以上のスキームの下、向こう3年間に大学生や学卒者1000人がＮＵＳ及びＮＴＵで訓練を受ける。またＮＳＴＢ及び経済開発局(EDB)はＲ＆Ｄスタッフのリクルートを支援し、関係経費を補助する。
ＥＤＢは向こう6～10年間に新たに20のウエハー・ファブの誘致を目指しており、これに伴い新たに1万人のエンジニアや技術者が必要になる。ウエハー製造／半導体製造／半導体機器供給関連業界は昨年の581億9000万Ｓドルの電子産業生産の21％に貢献したと言う。(ST,BT,LZ:7/25)