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1996-07-26 ArtNo.6970
◆＜星＞ハイレック、徹底したコスト管理武器に事業拡張
【シンガポール】石油化学工場のサンドブラスト／塗装工事や重機販売を手掛ける地元企業、ハイレック・エンジニアリングは96年6月期に、前年比30％増の3900万Ｓドルの売上を達成した。この内約80％はサンドブラストと塗装業務の売上で、残りの約20％が重機械販売で占められた。
マレーシア、タイ、ベトナム、ミャンマーなど海外市場の開拓も積極的な同社は昨年、国内や海外で住宅と商用ビルの開発を行う子会社ハイレック・デベロップメントを設立した。新会社はこれまでにウッドランズのテラスハウス／バンガロー用地3区画、合計2300平米を取得、ジョホール州(ﾏﾚｰｼｱ)のムアルでも開発用地を買収している。機械部品などの製造も計画するハイレックはトゥアスの既存工場が手狭で、借地権(30年)も残り少ないため、同工場の4倍に相当する2万平米の移転地の取得を目指し、ジュロン・タウン公社(JTC)と交渉を進めている。
ハイレックを1970年に設立した創業者のチェン・バックポー会長によると、80年代半ばの不況期に、同社は事業縮小を図る他社とは逆に事業を拡大し、今日の基礎を固めた。「今なら400万か500万Ｓドルするものが当時は100万Ｓドルもしなかった」と、チェン氏は成長の機会をもたらした不況期を回想する。またコスト削減に厳しいチェン氏は「仕事を下請に出して利益の20％を失うよりは、スタッフの増員に利益の2％を使った方がいい」と語る。こうした徹底したコスト管理が、他社より低い価格で入札できる秘密と言う。(BT:7/24)
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