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1996-08-23 ArtNo.7319
◆<星>ギガストーリッジ、5.25インチHDDの潜在性に自信
【シンガポール】フランスのディスク・ドライブ(HDD)メーカー、ギガストーリッジ・インターナショナル(GSI)のBisser Dimitrov重役(CEO)は21日、「5.25インチHDDの成功の機会は大きい」とその市場潜在性に自信を表明した。
現在HDD業界では3.5インチが主流で、5.25インチは旧式と見なされているが、米国でBT紙の電話インタビューに応じたDimitrov氏は、同社はハイエンドPC(パソコン)マーケットをターゲットに市場を開拓すると語った。シンガポール証取(SES)上場のカム・インターナショナルはGSIとの契約に基づきペナン工場で5.25インチHDDを1997年に150万ユニット、98年に300万ユニット、99年に350万ユニット製造、また香港企業カイファ・テクノロジーズは中国工場で来年から500万ユニットを製造する。HDDメジャーのクアンタムは今年から5.25インチのビッグフートを売り出したが、まだ離陸するには至っていないと言われる。Dimitrov氏は、同社の製品はクアンタムのビッグフートよりも容量が大きく、品質も高いと強調した。94年11月に創設されたGSIはこれまでに2製品を市場に投入したが、これらの容量は比較的小さく、今年末から5GB製品の製造が予定されている。ちなみにカムは3ギガバイト(GB)の製品を製造する。GSIは目下、シンガポールのナットスチール・エレクトロニクスとプリント基板の委託製造に関する交渉を進めており、またIPCコープとはディストリビューション契約交渉を行っている。業界筋によると、GSIの歴史は短いが、マレーシア労働者の違法雇用問題等、話題の種は少なくなく、フランス当局も同社の動静を注視していると言う。しかしDimitrov氏はこうした噂を強く否定した。また観測筋は「ほとんど新参者の進出の余地のないHDD業界にあって、たとえ5.25インチ製品に潜在性があるにしても、クアンタムが成功したなら、GISの出る幕はあるのか」と懐疑的だ。(BT:8/22)
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