1996-08-27 ArtNo.7360
◆<星>電子業況、大局的に楽観:首相
【シンガポール】ゴー・チョクトン首相は25日、電子産業の先行きに関して大局的には楽観しているとのコメントを行った。
マリーナ・サウスで開かれたファミリー・フィットネス・フェスティバルに参加後、記者のインタービューに応じた首相は、「ダウンターンは突然訪れ、予想以上に厳しいものとなった。電子不況がいつまで続くか予想するのは困難だが、回復には3ヶ月乃至6ヶ月要する恐れもある。しかしシンガポール経済は基本的に健全で、事態は改善に向かうと楽観している」と語った。首相は「むしろ小売り市況の低迷がさらに長引くのではないかと懸念している」と述べ、「Sドル高で国民が海外でより多く消費するようになった反面、全国至る所に小売り店舗が設けられたことから、小売り業界は一層の再編を必要としている」と指摘した。 シンガポールのマレーシア連邦への復帰問題に関して首相は、「その種の問題は自分の日程表には全く存在しない」、「シンガポールがマレーシアへの復帰を検討しているような、印象を生じさせないで欲しい」とマスコミに要請、「マレーシアとはより密接な関係を築くが、自分が欲しているのは、可能な限り強固な独立の基礎を築くことである」と強調した。
首相は先週、全国を10-15地区に区分し、社会開発委員会(CDC)と称する草の根政治組織に管理を委ねる計画を発表したが、その趣旨は長期的な見地に立って国民の団結を強化することに有り、野党が批判するような与党の支持基盤の強化を意図したものではないと指摘した。(BT,ST,LZ:8/26)
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