1996-09-16 ArtNo.7616
◆<星>ゴールドトロン、45%減益/株価1.5セント・アップ
【シンガポール】電子産業の不振と競争加熱でゴールドトロンの半期純益は744万Sドルと、昨年同期の1343万Sドルのほぼ半分(45%減)に縮小した。
またテレコミュニケーションとエレクトロニクスに重心移動を図る再編過程に有るゴールドトロンは、特別項目でも260万Sドルの損失を計上した。同社は6月30日現在、1年内に返済義務を負うた銀行借り入れと当座借り越し5200万Sドル、来年期限を迎える社債2500万Sドルを有する。1株益は3.5セントから2.1セントに、1株当たり純有形資産は37.9セントから36.2セントに、それぞれ下降した。同社は下半期の業績には慎重ながら楽観的見通しを抱いているとしている。
ゴールドトロン株は不振な業績が発表されたにも関わらず、13日には1600万株が取り引きされ、1.5セント高の92セントで引けた。この日は1530万株がブロックで取り引きされた。市場にはマハティール首相の次男モクザニ・マハティール氏が同社の株式を買い増しているとの噂が伝えられている。金融、製造からヘルスケアーに業務を展開するトンカ・ホールディングズを率いるモクザニ氏は去る8月12日に主要株主オン・スンキアット氏からゴールドトロンの1500万株(3.94%)を1株90セントで購入している。(ST,BT,LZ:9/14)
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