SEAnews 1996-10-04 ArtNo.7857

【シンガポール】管財下に置かれたシンガポール証取(SES)上場の不動産／電子製品会社アムコル・ホールディングズの救済を引き受けたインドネシア企業シナル・マスはインドネシアのパーム農園事業とヌードル工場をアムコルに注入、社名もゴールデン・アムコルに変更する計画だ。
注入される資産の額は20億Ｓドルを超える見通しで、シナル・マスは既にシンガポールの会社登録局に社名変更を申請している。新社名はシナル・マス(ｲﾝﾄﾞﾈｼｱ語で黄金の光)に由来するもので、当初シナル・マスはアムコルの社名を全く別のものに変えるのではないかとの観測もなされたが、これでアムコルの名称は維持される見通しだ。管財人スポークマンによれば、目下フナイ・エレクトリック・シンガポール(FES)のアムコル持ち株45％を船井電機に買い取ってもらう交渉がなされている。アムコルは同持ち株に225万Ｓドルを支払ったが、管財人はそれを上回る額を要求しているようだ。またアムコルの完全出資子会社サンケイに関してはアムコルのカン・ウィーワ元重役(MD)に買い取りが求められている。(BT:10/3)