SEAnews 1996-10-25 ArtNo.8135

【クアラルンプル】ＦＡＣＢ Bhdはマレーシア初の複合材料航空機の製造や他の複合材料技術の開発を手がける政府所有会社コンポジッツ・テクノロジー・リサーチ・マレーシアSdn Bhd(CTRM)の39％の権益取得を認められた。
ＦＡＣＢのチェン・リップキョン会長によると、ＣＴＲＭの民営化は先週認可され、ミニストリー・オブ・ファイナンス・インクと国営石油会社ペトロナスが51％と10％のシェアを維持する。ＣＴＲＭはマラッカのコンポジッツ・テクノロジー・シティーで2人乗りコンポジット・エアクラフト、イーグルＸＴＳの製造を手がけており、バトゥ・ブルンダムの240ｈａの土地に設けられた関係施設はＦＡＣＢとＣＴＲＭの合弁会社コンポジッツ・テクノロジー・デベロプメント・コーポレーションSdn Bhdにより開発された。
ＣＴＲＭはコンポジット・リペア領域では、英国ショート・ブラザーズPlc及び米国のロッキード・マーチン・コープと提携、また国際デザイン会社Ｃａｔｉａと共同でナショナル・マルチ・ディシプリン・デザイン・センターの開設を計画している。ＩＢＭが同センターのターンキー・コントラクターを務めることになる見通しだ。Ｄａｔａｐｒｅｐ Bhd及び英国ＧＫＮ傘下のウェストランドにも同センターへの出資が求められている。ＣＴＲＭはイーグルＸＴＳ以外に米国企業Ｌａｎｃａｉｒグループの4人乗りコンポジット航空機Ｌａｎｃａｉｒの開発製造にも3075万Ｍドルを投資している。来年末までにはマラッカにおけるＬａｎｃａｉｒの製造が開始される見通しだ。(NST,MBT,STAR:ST,BT:10/24)