SEAnews 1996-11-21 ArtNo.8458

【シンガポール】米国ネットワーキング大手の3コム・コーポレーションは19日、当初7000万米ドルを投じて建設するチャンギ工場の起工式を催した。
エリック・ベナモウ重役(CEO)によると、ノース・チャンギ工業団地に建設される3階建て床面積33万平方フィートの新工場は、アジア太平洋地域における初の生産拠点となるだけでなく、同社工場の中で最も規模が大きい。また生産施設をほとんど米国に置いているネットワーキング業界にとっても域内初の工場になる。同社は現在、米国とアイルランドに工場を設けている。
新工場は1998年初に稼働。当初は生産ライン2本で、数年内に6本に拡張する。5年内には従業員500人を雇用し、少なくとも研究開発(R&D)スタッフ20人を配置する。1日24時間操業でデスクトップ・コンピュータ用アダプター・カード、モデム、リモート・ネットワーク・アクセス・システムなどを製造する。新工場にはＲ＆Ｄ／ロジスティクス／サポート・センター、マーケティング部門、訓練施設も設けられる。同社売上に占めるアジア太平洋地域のシェアは西暦2000年までに現在の20％から30％に拡大、21世紀には同社にとって最大の市場になると見通しと言う。(ST,BT:11/20)