SEAnews 1996-11-29 ArtNo.8566

【シンガポール】マリーナ・センターのオフィス賃貸料はライバル、ラッフルズ・プレースのそれに肉迫しており、両者のギャップは1994年当時の30％から最近の10％に縮小している。
マリーナ・センターのミレニア・シンガポールの賃貸料は平方フィート当たり月間9.50Ｓドルと、ラッフルズ・プレースの優良オフィスの10.50Ｓドルを10％下回る。サンテク・シティー・タワー4のそれは7.50－8.50Ｓドルで、ラッフルズ・プレースとのギャップは20－25％。しかしサンテク・シティーが最初のオフィス・ブロックのテナントを募集した1994年当時のオファー価格は5.50Ｓドルで、ラッフルズ・プレースの当時の賃貸料約8Ｓドルを31％下回っていた。
不動産業界筋は向こう4年間にマリーナ・センターのオフィス・賃貸料はラッフルズ・プレースのそれと肩を並べる可能性は大きいものの、上回ることはないものと見ている。これはラッフルズ・プレースの歴史的背景と同名のＭＲＴ駅、そして1100万平方フィートのオフィス面積によるもので、これに対してマリーナ・センターのオフィス総面積は今世紀末時点でも420万平方フィートに過ぎない。
とは言え計画されている軽便鉄道(LRT)網が完成するならマリーナ・センターは急速にそのステータスを高めるものと見られる。また1万8000(ﾐﾚﾆｱ･ﾀﾜｰ)～2万8000平方フィート(ｻﾝﾃｸ･ﾀﾜｰ)の大きなフローアー・スペースも一部の多国籍企業の関心を引くものと見られる。これに対してラッフルズ・プレースの標準的オフィス・ビスのそれは1万～1万2000平方フィートで、レパブリック・プラザのそれでも1万5000平方フィートにとどまっている。(ST:11/28)