SEAnews 1995-03-14 ArtNo.858

【マニラ】フィリピン航空(PAL)は先月就任したルシオ・タン新会長の指導の下に手持ち航空機の大幅な拡張を準備、このため70億ペソ(S$3.82億)の資金調達を計画している。
ＰＡＬ幹部によると、拡張計画にはボーイング747－400型機2機、エアバスＡ340型機4機、Ａ300型機4機の新規導入が含まれる。調達される70億ペソの内、67億5000万ペソは7月に引き渡されるＢ747－400型機2機の購入代に当てられ、残りはチケット・オフィスの増設、スペアー・エンジンの購入、保守・エンジニアリング施設の改善、コンピュータ・システム、地上施設等に充当される。仮に外国からの借り入れが失敗すれば、ＰＡＬに代わってＢ747－400を購入し、賃貸してくれるものを物色すると言う。また欧州航路に投入されるＡ340型機4機、国内航路及び東南アジア航路に就航するＡ300型機4機のリース料(1機1ｶ月各US$100万/20万)は内部資金で賄う。ＰＡＬ取締役会のタン氏派はこれ以前にＡ300型機6機の購入計画を否決したが、今回のエアバスとの協議の結果、既に支払われた7500万米ドルの手付け金は新リース契約に充当されることになったと言う。(BT:3/13)