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1996-11-30 ArtNo.8581
◆＜馬＞第２次工業マスター・プラン、年率８％の成長目指す
【クアラルンプル】マレーシア政府は28日、多国籍企業と地元中小企業が労働力と技術をシェアし合う産業クラスターの形成を軸とした向こう10年間の第2次工業マスター・プラン(IMP)を発表した。
その目標は製造業の国際競争力を強化し、地元付加価値成分の高い高品質な輸出品を製造、年率8％の成長を維持することにある。電気／電子、繊維、化学、農業関連、運輸、材料、機械、資源の8つのクラスターが全国の異なる州に育成される。これにより無数の中小企業が地元製の部品や半製品を大企業に供給する産業連関構造が形成され、地元企業はその経験をシェアし合い、独自の技術／ノーハウを培い、それ自身の製品を海外に輸出できるようになる。
通産省により立案された同マスター・プランの主戦略は労働集約産業からハイテク／研究・開発(R&D)指向の産業への転換を図ること。取り分け自動車産業と情報技術(IT)／電気通信産業の育成に力が入れられる。またウエハー製造工場を設け、半導体産業の競争力強化も図られる。
この日、プトラ・ワールド・トレード・センターで催されたＩＭＰ発表会の席上、マハティール首相は同プランが成功すれば、大量のブミプトラ中産階級が誕生し、民族間の富の不均衡も改善されると期待を表明した。同相によれば、計画が順調に進捗し、年間250億Ｍドルの投資レベルが維持されるなら、製造業の国内総生産(GDP)に占める比率は現在の33％から38.4％にアップ、国際収支も黒字に転換されると言う。(NST,MBT,STAR,ST,BT,LZ:11/29)
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