SEAnews 1996-12-24 ArtNo.8877

【シンガポール】シンガポール国会第9次総選挙の投票は1月2日に行われることになった。立候補届けが行われた昨日(12/23)、与党人民行動党(PAP)は83議席中半数を上回る47議席を無競争で獲得、残る36議席(1人区x9/4人区x3/5人区x3)が1月2日に与野党により争われる。
野党陣営が掲げる補欠選挙戦略(無競争で過半数議席を与党に与え、現体制が維持されると言う有権者の安心感に乗じて可能な限り野党議席を確保すると言うもの)を可能にする状況が整ったことになるが、立候補届け出締め切り後、記者会見したゴー・チョクトン首相は、政府が進める地方自治構想の成否が選挙結果により左右される点を改めて強調、有権者に野党の戦略に載らぬよう呼び掛けた。
野党の現職議員4人がこれまで通りの1人区に出馬する他、シンガポール民主党(SDP)のチー・スンジュアン書記長がマックパーソンの1人区でマティアス・ヤオ氏と対決する。これは2年前にチー氏がヤオ氏に1人区における選挙で有権者の信を問うことを提案したのに基づき、首相が特にアレンジしたもの。また野党工人党(WP)のレジャレトナム書記長は5人のチームを率いてチェンサン集団選挙区(GRC)でリー・ヨックスアン教育相に率いられる与党チームと対戦する。(ST,LZ:12/24)