SEAnews 1997-01-07 ArtNo.8929

【クアラルンプル】マレーシア技術開発公社(MTDC)はマルチメディア・スーパー・コリドー(MSC)でマルチメディア・ソフトウェアの開発やマルチメディア・コンテントの制作を手がける地元企業家に資金を提供するマルチメディア・ベンチャー・キャピタル・ファンドを設ける計画だ。
ＭＴＤＣのアヌアル・モハド・ノール重役(CEO)によれば、同社は既にＭＴＤＣテクノロジー・メディアSdn Bhdを設立しており、後者はマルチメディア事業の投資潜在性の評価を支援する。ＭＴＤＣはマルチメディア事業にベンチャー投資する以前に独自の技術を開発し、この方面の投資潜在性を評価する能力を養う必要がある。当初の基金規模は1000万～2000万Ｍドルを予定しており、一部はＭＴＤＣの内部資金で賄うが、残りは募集する。ＭＴＤＣはＭＳＣ事業を担当するマルチメディア開発公社(MDC)とも関係問題を協議している。投資対象としてはマルチメディア・コンテントの開発に携わる放送、メディア、電気通信関連企業が挙げられる。ＭＴＤＣはマルチメディア以外では、今年は液晶ディスプレー(LCD)及びリチウム・イオン・バッテリーの2領域の技術に照準を合わせていると言う。(ｺﾝﾋﾟｭｰﾀｲﾑｽﾞ:1/6)