SEAnews 1997-01-17 ArtNo.9065

【クアラルンプル】マレーシア政府はテレコム・マレーシアBhd(TMB)のスウェーデン企業エリクソンへの契約発注を巡る疑惑を調査している。
アンワル副首相が15日の閣議後明らかにしたところによると、同相は2週間前に信頼できる政府筋から関係報告を受けた。報告された内容は初歩的なものだが、同相は訪米前のマハティール首相と協議、もし職権濫用や手落ちが見出されれば、懲罰措置を採る方針を決めた。副首相は大蔵省の契約発注担当部門にＴＭＢの入札手続きが透明なものかどうか調査を指示した。
副首相は契約の詳細は明らかにしなかったが、もし契約額が45Ｍドルだったら問題にはならなかったろうと語った。また政府閣僚が同問題に関与しているかどうかについてもコメントを控えた。しかし、首相に随行したＴＭＢのモハメド・サイド重役(CEO)には、米国に発つ以前に警告を行ったと付言した。
エリクソン・テレコミュニケーションSdn BhdのOlle Ulvenholm重役(MD)はアンワル副首相の関係談話は耳にしておらず、如何なる契約に関係したものかも思い当たらないと語った。(NST,BT:1/16)