| 
 
	1997-01-27 ArtNo.9180 
	◆<星>2000年までに大学院生を倍増/工学部の拡充優先 
	【シンガポール】トニー・タン副首相は24日、高等教育改革の3大方針を明らかにするとともに、2000年までに現在7300人の大学院生を倍増し、米国マサチューセッツ工科大学(MIT)に匹敵する優秀な工学部コースを設ける目標を提起した。 
  この日シンガポール国立大学(NUS)政治学会主催のセミナーで講演した副首相によると、先ず第1にNUSと南洋理工大学(NTU)の大学院を世界的な研究者や人材の養成センターとする。 
  第2にNUSとNTUの教育内容を時代の要求に適った、また学生の思考力や創造力を高める内容とし、特に工学部コースの改善を優先する。 
  第3にシンガポール・インスティテュート・オブ・マネージメント(SIM)/ラサールSIAカレッジ・オブ・ザ・アーツ/ナンヤン・アカデミー・オブ・ファーイン・アーツ(NAFA)等への政府補助を拡大、ディグリー・コースを設ける等、高等教育を多元化し、NUSやNTU以外の高等教育の機会を国民に提供する。  タン副首相の以上の講演はゴー・チョクトン首相がNUS/NTUをアジアのハーバート/MITに格上げすることを提案したのに続くものだが、副首相は工学コースの改善に当たっては単に技術や実験に長けた人材だけでなく、ハイテク企業のトップ・マネージメントや法曹界/行政機関でも通用するような人材を養成する必要を指摘した。 
  今年半ばにもMIT等の国際的に著名な高等学府から専門家チームを招請し、NUS及びNTUの改革に着手すると言う。(ST,LZ:1/25) 
 |