SEAnews 1995-01-11 ArtNo.92

【シンガポール】米国ウォルト・ディズニー社はシンガポールに衛星放送地上基地を設け、アジア太平洋地域にポピュラーなディズニー・チャンネル・サービスを提供する計画だ。
ディズニー社がロンドンに設けたＴＶ／通信サービス部門のスポークスマンによると、子会社のウォルト・ディズニー・シンガポールPte Ltdが同施設を利用して、ディズニーが台湾に設けた初のアジア・チャンネンルに衛星放送シグナルの中継(ｱｯﾌﾟﾘﾝｸ/ﾀﾞｳﾝﾘﾝｸ)サービスを提供する。同チャンネルは家庭向き映画やカトゥーンを中心に1日20時間の有料ケーブルＴＶ放送を行う。ディズニーは現在、シンガポール、日本、中国、オーストラリア、香港、インドネシア、マレーシア、フィリピン、韓国、台湾、インド、ニュージーランドで毎週テレビジョン・ショーを放映している。シンガポール衛星放送地上基地の規模や従業員数等の詳細は追って発表される。シンガポール電信局(TAS)によると、ウォルト・ディズニー・テレビジョン・シンガポールから衛星放送地上基地の開設と経営に関する申請を受けており、近く決定を下す方針と言う。昨年11月にはシンガポール・テクノロジー・ベンチャーズ子会社のＳＴテレポートがシンガポール・テレコムと元のシンガポール放送局(SBC)に続き、この種のライセンスを認められており、先月はスポーツ・ネットワーク“ＥＳＰＮ”も原則的認可を得たと発表している。(ST:1/10)