SEAnews 1997-02-19 ArtNo.9449

【マニラ】韓国企業Daewoo(大宇)コープは地元パートナーのトランスファーム＆Coインク(TFI)が、両社の30：70の合弁会社トランスデーウ・オートモーティブ・マニュファクチュアリング・コープ(TAMC)の工場を利用してクライスラー・カーを製造するならＴＦＩを告訴する方針だ。
大宇筋が17日、マニラ・タイムズに語ったところによると、トランスファームがスタッフも異なる別会社を設立、別の工場や別のショールームを利用して、クライスラー・カーを製造／販売するのでなければ、大宇とのライセンス／テクニカル契約に違反すると言う。
一方、ＴＦＩはこの日、ＴＦＩもフィリピン投資局(BOI)も大宇から公式の抗議は受けていないと声明、「クライスラーとの合弁は同社の提供するカー・ミックスを拡大するためのもので、ＴＡＭＣの工場を使用することにより、同工場の稼働率と売上を高めることもできる。クライスラーとの合弁事業に大宇製部品を使用する訳ではない」としている。
他方、ＢＯＩスポークスマンはＴＦＩと大宇の契約問題に干渉する考えはないとの立場を示した。同スポークスマンによれば、両社の契約は単なるサービス契約で、地元企業が複数のカー・メーカーとこの種の契約を結ぶことに問題はない。例えばコロンビア・モーターは3社と製造請負契約を結んでいると言う。(MT,BW:2/18)