SEAnews 1997-02-26 ArtNo.9530

【カンガル】クアラ・プルリス・インダストリアル・エステートの新工場を先週土曜正式オープンしたイリリチSdn Bhdは、プルリス州における労働力不足を配慮して、その拡張計画を棚上げした。
アイハラ社長によると、拡張には約1000人の労働者を新規雇用する必要が有るが、やはり従業員1000人を必要とする既存工場も670人を雇用しているにとどまり、年間離職率も20％に達している。このため既存工場もフル操業できない状況にある。同社は他の地域で事業を拡張したり、外人労働者を雇用する考えはなく、州政府が労働力供給の確保を約束していることから、暫く様子を見る方針だ。
昨年1月に稼働したプルリス工場は初年度に約4000万Ｍドルの製品を輸出したものの、目標額を10％下回った。しかし今年は5000万Ｍドルの輸出目標を達成できそうだ。製品はシンガポール、タイの他、日本、米国、欧州に輸出されている。またプライ工場の年間輸出額は約1億5000万Ｍドルと言う。
トランス、ＦＡＸ、アダプター、キャッシュ・レジスター等の製造を手がけるイリイチの昨年のマレーシアにおける営業額は1億9000万Ｍドルをマーク、今年は2億Ｍドルの達成を目指している。(STAR:2/25)