SEAnews 1995-03-23 ArtNo.964

【シンガポール】貿易開発局(TDB)が21日発表したところによると、2月の国産非石油製品輸出は68億9000万Ｓドルと、前年同月比37.4％（実質／以下同）アップ、1月の伸び率25.7％を上回る大幅増を記録した。
アナリストらは、昨年2月の数字が低かったことも大幅増の一因とする一方、国産非石油製品輸出の伸びは依然堅調と分析している。しかし輸出価格の下落とＳドル高が懸念材料とされており、輸出額が増えても、必ずしも収益の伸びにつながらないと見る向きもある。また、あるアナリストは、2月の輸入額から再輸出を差し引いた純輸入の伸びは8％に達したが、同数字は航空機購入によって歪められており、国内需要は低迷していると分析する。2月の往復貿易は13.1％増加、内輸出は38.8％、輸入は21.5％、再輸出は50％、それぞれ増加した。同月の市場別の国産非石油製品輸出は、米国27.2％増、欧州連合(EU)20.7％増、日本36.8％増、マレーシア75.6％増、香港101.6％増となっている。(ST,BT,LZ:3/22)