SEAnews 1997-03-10 ArtNo.9684

【クアラルンプル】マレーシア業界が必要とする先端技術の開発と商業化を目指して、テクノロジー・パーク・マレーシア(TPM)と英国のセントラル・リサーチ・ラボラトリーズ(CRL)が51：49の出資率で設立する予定の新会社ＴＰＭリサーチSdn Bhd(TPR)は、来年末までに液晶ディスプレー(LCD)ボードの商業生産を開始する。
ＣＲＬのデービッド・ハルストン財務担当重役が6日催されたＴＰＭとの関係覚書調印式後語ったところによると、広告用ＬＣＤボードの世界需要は年間20億Ｍドルにのぼり、市場潜在性は大きい。ＴＰＲはこの他、マルチメディア・ソフトウェア／ハードウェア、モノレールや鉄道に使用されるスプレッド・スペクトラム・ビデオ・スクリーンの製造も予定している。
ＴＰＭのオマル・アブドル・ラーマン会長によると、十分な研究開発(R&D)資金を有せぬ国内中小企業は、ＴＰＲを通じてこの方面のコストを節約、技術移転の恩恵も受けられると言う。(NST,STAR:3/8)