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1995-03-23 ArtNo.973
◆<馬>中央銀行の介入で銀行同業間金利過去1年来の最高に
【クアラルンプル】マレーシア中央銀行の最近の流動性引き締め措置が奏功し、3カ月ものクアラルンプル銀行同業間金利(KLIBOR)は21日過去1年来最高の6.15%を記録、1、2カ月もの金利も6%の大台に迫っている。
銀行界筋によれば、KLIBORの上昇は中央銀行が金利引き上げを通じてMドル相場の安定を図っているためと見られる。米ドル相場の最近の崩壊はMドル相場にマイナスな影響を及ぼし、Mドルの米ドル以外の主要通貨に対する相場は軟化し続けている。メキシコ危機や外国雑誌のMドルに対する不利な評価もこうした傾向に拍車をかけた。中央銀行は外為市場に介入してMドルを支えれば、莫大な準備金を費消することになるため、金利引き上げにより間接的な方法でMドル支持を図っている。しかし、マレーシア当局はMドルの軟化は望まないが、かといって急激な上昇も欲していないため、今後の中央銀行の市場介入は一定の限度内にとどまる見通しだ。しかし他の市場筋は、マレーシア当局は米国との金利差が余り大きくなることを望まないため、仮に米国金利が6.50%のレベルに達するなら、マレーシアの金利が更に上昇する余地は大きくなると語る。同氏によれば、今年下半期には1~12カ月もの金利が6.5~7.5%のレベルに達する可能性が有る。しかし国内金利が米国の金利レベルに達した際には再びホットマネーが流入する恐れが有り、局面は不安定になると言う。(BT,LZ:3/22)
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