SEAnews 1997-03-15 ArtNo.9750

【シンガポール】シンガポールのほぼ全世帯が来年末にはケーブルＴＶにアクセスできるようになる。
シンガポール・ケーブル・ビジョン(SCV)が13日明らかにしたところによると、これまでに公共(HDB)住宅36万世帯と民間住宅9500世帯へのケーブル敷設が完了、民間高層住宅に対する敷設工事も近く開始される。ＨＤＢ住宅に対する工事は来年初には完了する。
既にケーブルが敷設された世帯の14％が実際にケーブルＴＶの視聴契約を結んでおり、同比率は1995年の10.6％から上昇している。ＳＣＶとしては契約者ベースが30％に達すれば採算ベースに乗る。基本契約料はＧＳＴ込みで月額33.94Ｓドル。目下提供されている37チャンネルの内23チャンネルは基本契約のみで視聴できるが、他のチャンネルを視聴する際は、追加料金を徴収される。
今年7月にはマルチメディア・サービスも開始され、これにはケーブル・モデムを通じたインターネット・アクセス・サービスも含まれる。既存の電話回線を通じたものに比べデータの転送が大幅に加速される。
この他、7月には土地付き民間住宅に対する敷設工事もスタートするが、工事料金は未定。民間高層住宅の場合、最初のラインの工事費が180Ｓドル、延長ラインは150Ｓドルとなっている。ＨＤＢ住宅の場合は、ＨＤＢの補助により最初のラインは無料だ。ＳＣＶはＨＤＢとの契約に基づき、最初のライン敷設に際して、他の電気配線の更新も行っている。(ST,BT:3/14)