【ニューデリー】電力部門の苦悩に終止符を打つため、新任のピーユーシュ・ゴーヤル電力相は、送配電事業に照準を合わせ、全国の州を改革の戦列に引き入れる計画だ。
インドでは発電された電力の30％が送配電過程で消耗されている。電力は存在するが、送電能力の不足から、一部の地域では、ユーザーの下に電気が届かない。最近は突風により送電線が切断され、首都圏が長時間停電した。
電力省筋によると、インド人民党(BJP)が政権を握るラジャスタン州とアンドラプラデシュ州は、中央政府と協力して、送配電部門の改革に乗り出すことを認めている。ゴーヤル電力相は、近くこれらの州を訪問し、電力部門のニーズを点検し、中央政府が如何に必要な支援を提供するかを検討する。新電力相は、末端消費者に電気を送り届ける送配電事業は、発電事業以上に挑戦的な課題と見ている。
○電力省、州当局に電力料の定期的見直し勧告
【ニューデリー】電力省は、発電会社や送配電会社の財政難に伴う停電が発生することがないよう、全国各州の電力当局に定期的に電力料金に見直しを加えるよう求める計画だ。これにより、末端消費者にとっても突然電力料金が大幅に上方修正されるような恐れもなくなる。
電力省は、ナレンドラ・モディ首相に以上の提言を行うことを予定している。これは電力省が2003年電力法(Electricity Act, 2003)の修正を通じ、招来することを目指す改革の次の波の一部を成す。電力問題は全国に共通する今日的課題のため、電力省の力点も州当局に置かれている。
○危機回避には短期長期の電力契約が必要：デリー配電会社CEO
【ニューデリー】デリー北部地区に対する電力供給の任を負うタタ・パワー・デリー・ディストリビューションLtd(TPDDL)は、最近の電力危機を何とか部分的に克服したようだ。
TPDDLのプラヴィール・シンハ最高経営者兼常務取締役によると、電力危機は、効果的な災害管理システム、異なる送配電網間の接続性、北部地区給電センター(Northern Region Load Dispatch Centre)とデリーの発電配電各社間の協力体制と言った条件が整った場合にのみ回避することができる。インド史上最大規模の2012年7月30－31日の電力危機は、こうした要因の相乗効果により発生した。同社がこれまでに行った投資により、デリー市内の消費者の難儀は最小限にとどめられる見通しと言う。
【ニュースソース】
Power min to focus on transmission
Power Ministry wants State regulators to periodically revise tariffs
We need to tie up long- and short-term power for contingencies: Praveer Sinha
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