SEAnews 2014-07-25 ArtNo.45212

【ニューデリー】アルン・ジェートリー蔵相は18日、国会下院において「スイスに銀行口座を保持する者に対する課税を開始する」と語った。
　ジェートリー蔵相は予算案審議の過程で、インド人民党(BJP)のアヌラーグ・タクール議員の質問に対して「課税措置は既に開始している」と述べるとともに「特別調査チーム(SIT:Special Investigating Team)が組織され、同チームに近く詳細な指示が与えられる」と語った。インド政府はスイス当局と情報交換する手続きを進めていると言う。
○国民の税負担軽減が優先課題：蔵相
【ニューデリー】アルン・ジェートリー蔵相は予算案を国会に上程後、タイムズ・オブ・インディアのインタビューに応じ、「モディ政権は、国民の税負担を軽減することに力を傾注している」と語った。
　課税率を引き下げ国民の支出を増やすことにより経済成長を加速するのが、蔵相の、また首相の信条である。モディ首相のいわゆる苦い良薬とは、決して税率の引き上げを意味しないと言う。公共サービスに対するより高い支払いが求められる中で、人々の間に摩擦が生じる恐れがある。蔵相によれば、苦い薬とは、例えば公共サービスの利用者は、その代価の支払いを求められると言うことで、利用者が支払わないなら公共サービスは成り立たないと言う。このことから、これまでより高い電気料金や補助金のカットが予想される。
○蔵相、大胆不敵な高度成長仮説で2017年までに財政赤字3％達成目指す
【ニューデリー】アルン・ジェートリー蔵相が初めて作成した予算案に対する酷評の一つは、微に入り細に入ってはいるもののビジョンに欠ける、あるいは、マクロ的プランが欠如していると言ったものだろう。
　財政赤字の目標を、前任者のP.チバムダラム蔵相が今年初に作成した暫定予算案の中で提起した4.1％に据え置いたと言う事実が多くを物語っている。4.1％に据え置くと言う判断は、それなりにある種の計算に基づいているが、その計算は楽観的と言う他ない。取り分け財政赤字は既に年間目標の半ばを超過している。
　蔵相は、今年の税収が18％の急増を見ると予想、加えて一連の非税収入により、赤字がさらに縮小すると期待している。例えば、公共企業の政府持ち分売却による収入は2013－14年度の2500億ルピーから2014－15年度の6300億ルピーに増加、加えて通信周波数域の競売収入が4500億ルピー、配当収入と公共企業から政府への利益移転収入が合計9000億ルピーと見込まれている。
　しかし譬え蔵相がその長文のスピーチの中で明確なビジョンを提起することに失敗したとしても、政府が17日国会に提出した膨大な書類には、財政赤字を克服する方策が暗示されていた。
【ニュースソース】

Tax proceedings against Swiss account holders: Jaitley

Modi government committed to lower taxes, finance minister Arun Jaitley says

Arun Jaitley's fiscal deficit target of 3% by 2017 an audacious bet on high growth in the years ahead

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