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2017-07-19 ArtNo.46070
◆書評:聖霊のバプテスマ(壁観と四行)




・心の貧しい人々は幸いである。何故なら天国は彼らのものだからである。
・悲しむものは幸いなり、彼らは慰められるであろう。
・柔和な人は幸いである。何故なら彼らは地を受け継ぐからである。
・義に飢え渇くものは幸いである。何故なら彼らは満たされるからである。
・憐れみ深い人は幸いである。何故なら彼らは神の情けを示されるからである。
・心の清い人は幸いである。何故なら彼らは神を見るだろう。
・平和をもたらすものは幸いである。何故なら彼らは神の子らと呼ばれるだろう。
・義のために迫害される者は幸いである。天の御国は彼らの者だからである。(マタイ5:3-10)

○聖霊のバプテスマの東伝




 ヨルダン川で洗礼者ヨハネの洗礼を受け(マルコ1:9/マタイ3:13)、ベタニアおけるヨハネの証言を通じてイスラエル宗教界にデビューしたナザレの大工の子イエスが創始した聖霊のバプテスマは、イエスの処刑から僅か1ヶ月半後に、海外の異邦人ユダヤ教徒およそ400万人とイスラエル国内のユダヤ教各派約80万人を統括する新組織として大祭司カイアファの屋敷に隣接したエッセネ派の集会所で発足した、エルサレム教会の中心教義とされた。聖霊のバプテスマは、イエスの双子の兄弟と称される十二使徒の一人、トマス(ディディモはギリシア語で双子、トマスもアラム語で双子を意味する)によりインドに伝えられた後、禅仏教の警句による教えの伝統に受け継がれ、公案(師家が参禅する学人に与える仏教の教義を学び実践するための課題)と言う極地にまで高められた。

○アルパでありオメガであるキリストに帰一




 原始キリスト教会の信者らは、旧約≪ダニエル書≫の預言に基づき、西暦33-34年前後に救世主イエスが再臨し、直ちに神の王国がこの世に実現するものと期待していたが、西暦66年と70年に発生した二度にわたるユダヤ戦争で、神殿もエルサレム市もローマ軍により破壊され、期待は完全に裏切られた。その後、続々完成した新約聖書中の4福音書には、初期の教会運動を担った異なるグループがこうした挫折をどのように消化したかが反映されている。
 エーゲ海の孤島パトモスに流刑されたゼベダイの子ヨハネは、旧約≪ダニエル書≫の続編として、≪ヨハネの黙示録≫を著した。この書の中で、キリストは『終わりの日』がすぐにはおとずれないことを暗示する一方で、『私はすぐに来る』と繰り返し述べている。つまり、アルパでありオメガであるキリストに同期さえすれば、終わりの日を待つまでもなく、即今ただいま、永遠の命を得、イエスの喜びと寸分違わぬ喜び(ヨハネ17:13)を手に入れることができると言うのである。

○マタイの堪忍行




 他方、ユダヤ戦争勃発前夜にヘロデ王家の支配地ペレアに避難したヘブライスト・グループにより編纂されたとされるマタイ福音書のイエスは、「心の貧しい人々は幸いである。何故なら天国は彼らのものだからである。悲しむものは幸いなり、彼らは慰められるであろう。柔和な人は幸いである。何故なら彼らは地を受け継ぐからである。義に飢え渇くものは幸いである。何故なら彼らは満たされるからである。憐れみ深い人は幸いである。何故なら彼らは神の情けを示されるからである。心の清い人は幸いである。何故なら彼らは神を見るだろう。平和をもたらすものは幸いである。何故なら彼らは神の子らと呼ばれるだろう。義のために迫害される者は幸いである。天の御国は彼らの者だからである(マタイ5:3-10)」とし、この世における堪忍のプラクティスを通じて、天国への道が約束されると説いた。

○壁観と四行




 魏晋南北朝時代(220-589)にインドからはるばる河南省鄭州市の嵩山少林寺に赴き、面壁九年、中国に禅宗を伝えたとされる菩提達磨は、その著『二入四行論』において『聖霊のバプテスマ』の神髄を、「夫(そ)れ、道(どう)に入るは、途(みち)多けれど、要して之(これ)を言えば、二種を出(い)でず。一には是(こ)れ理入(りにゅう)、二には是れ行入(ぎょうにゅう)なり」と解き明かしている。『理入』とは『壁観(坐禅)』、すなわち『アルパでありオメガであるキリストに同期すること』であり、『行入』とはマタイ福音書が説く『堪忍行』そのものと言える。『二入四行論』によると、日常生活におけるプラクティスは様々だが、総じて、『報怨行(ほうおんぎょう)』/『随縁行(ずいえんぎょう)』/『無所求行(むしょぐぎょう)』/『称法行(しょうぼうぎょう)』の4つのいずれかに包摂されると言う。

○『法師』とは誰か




 『二入四行論』の序文を書いた曇林(506-574)は、漢文と梵語に精通しており、北魏の元象元年(538年)から武帝元年(543年)の間、瞿曇般若流支、菩提流支(達磨毒殺の犯人と同名)、毘目智仙、佛陀扇多等とともに訳経に携わった。伝承によれば、曇林は盗賊に片腕(臂)を切断されたが、友人の恵可に救われた。このため、無臂(腕のない)林と呼ばれたと言う。この話は、恵可がその腕を切断して、求道の決意のほどを示し、達磨から入門を許されたと言う故事と類似している。
 菩提達磨はサンスクリットの音写で、『菩提』は至高の英知、すなわち悟りを意味し、『達磨』は、宇宙の理法を意味する。このため、曇林は、『菩提達磨』を『法師』と漢訳している。彼は何故『菩提達磨』を固有名詞としてそのまま用いなかったのだろうか。直弟子の立場から、『菩提達磨』を『法師(先生)』と尊称したのだろうか。しかし曇林が達磨の直弟子だったかどうかは明らかでない。『洛陽伽藍記』、『続高僧伝』、『景徳伝燈録』等は、それぞれ達磨と言う人物に言及しているが、これらの達磨が同一人物であったかどうかは、定かでない。

○北宗禅の初祖は求那跋陀羅




 ちなみに五祖弘忍の法を嗣ぎ、北宗禅を興した玉泉神秀(606?-706)の弟子が著した『楞伽師資記』の系譜では、中国禅宗の初祖は求那跋陀羅(ぐなばっだら、Gunabhadra)三蔵(394–468)で、菩提達磨は第二祖に列せられている。以下、三祖慧可、四祖僧璨、五祖道信、六祖弘忍、七祖神秀、八祖普寂と続く。
 求那跋陀羅は、中インドのマガダ国出身の大乗仏教徒で、435年に北インドケイ賓国出身の求那跋摩(ぐなばつまGunavarman367?-431)とともに海路中国に赴いた。二人は当時南中国を統治していた劉宋の文帝により賓客として迎えられた。彼は中国で大乗仏教の主要経典、『楞伽経』、『鞞摩粛経(神護寺経)』、『雑阿含経』等を漢訳、布教の面でも積極的に活動した。彼も揚子江を渡り、北魏に赴き少林寺に住したようで、門下の光統律師(慧光)は達磨の毒殺に関わった二人の内の一人とされる。
 一方、インドの禅匠仏駄跋陀羅(ブッダバドラ359-429)が翻訳した『達磨多羅禅経』の序文には、仏駄跋陀羅が達磨多羅の孫弟子と言う記述がある。『達磨多羅禅経』はガンダーラ北部やカシミール地方を拠点にしたヨガ修行者(説一切有部譬喩者派)が採用した瞑想法の具体的内容を主に説いており、達磨多羅は佛陀斯那(Buddhasena)とともに同瞑想法の創始者とされる。

○渡来僧と禅ブーム




 求那跋摩や曇摩蜜多(Dharma-mitra356—442)が伝えたのは小乗禅と見られるが、江蘇省南京市鐘山の道林寺で出家した宝誌(418-514)は、どうやら大乗禅を宣揚したようで、梁の武帝(在位502-549)の帰依を受けたとされる。
 また鳩摩羅什の四哲の一人僧肇(そうじょう384-414)は江蘇省南京市瓦官寺で禅道を広め、晋の孝武帝(在位373-396)が創建した中興禅房では、常時200人の学僧がインドや中央アジアから渡来した禅匠たちの指導を受けたと言う。
 また、古代インド仏教瑜伽行唯識学派のヴァスバンドゥ(世親)の著『阿毗達磨俱舍釋論』の翻訳者として知られる中インド(マディヤ・プラデーシュ州ウッジャイン県)出身の波羅末陀(パラマールタ)、中国語名真諦(499-569)は、インド王室の支援下に仏教布教の旅に出た。梁の武帝もインドに使節を派遣し、真諦に来朝し、宮廷で説教するよう求めた。このため真諦は西暦546年9月25日に中国に到着している。したがって、中原あるいは敦煌あたりで『二入四行論』が著された前後には、南中国でも禅ブームが生じていたようだ。<以下次号>





○『聖霊のバプテスマ』とは一体何か
ヨハネ福音書の弁証法に従うなら、
【テーゼ】 『人は、人の子の証しを受け入れ、聖霊のバプテスマを受けることにより永遠の命を得られる(ヨハネ5:24)』。
【アンチ・テーゼ】 しかし、『地上の人間は、決して天から来たものの証しを理解できない(ヨハネ3:32)』。
それでは、地上の人間はどうして永遠の命を得られるのか。
【ジン・テーゼ】 『地上の人間は始めに神と共にあった言葉(ヨハネ1:1)に立ち返り、神が全き真理であることを自ら覚知すればよい(ヨハネ3:33)』。
文益禅師は「お前は慧超だ」と答えることにより、慧超自身の内に秘められた『真の自己(声前の一句)』を突きき付けたのである。
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