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2020-08-03 ArtNo.46841
◆パキスタン、110億米ドルプロジェクトに署名し一帯一路ゲームに復帰




【ニューデリー】中国の一帯一路計画は、6月に110億米ドル相当のプロジェクトが署名され、パキスタンにおいて息を吹き返した。このおおがたプロジェクトは、イムランカーン首相が2年前に就任して以来停頓していたインフラ・プロジェクトの再活性化に尽力して来た退役中将によって推進された。
 両国は6月25日と7月6日に、紛争地域カシミールにおける39億米ドルの水力発電計画2件と72億米ドルを投じて南アジアの植民地時代の鉄道を改修する計画に調印した。これらは、未だかつて無いパキスタンにおける最も高額な中国プロジェクトと言える。
 カーン政府は昨年、発電所から高速道路まで700億米ドル以上のプロジェクトを統括する『中国パキスタン経済回廊局(CPECA:China-Pakistan Economic Corridor Authority)』のトップにアシム・サリーム・バイワ退役中将を任命した。彼はまた今年4月下旬にカーン内閣に加わり、政府の重職を担う数十人の退役および現役の軍関係者の一人になった。バジワ局長は先月、「一部の中傷者らは、CPECが減速しているという誤った印象を吹聴している。プロジェクトのペースが最近上がっただけでなく、第二フェイズのための準備作業が大きな進捗を見た。これには中国の製造、農業、科学、技術、観光領域の投資家を誘致するための特別経済区が含まれる」とツイートした。
 実際、イスラマバードのプログラム関連の負債返済能力に対する懸念が高まっている。世界開発センター(CGD:Center for Global Development)は、パキスタンを一帯一路計画のために潜在的な債務持続可能性の問題に直面している8か国の一国にリストアップしている。IMFによると、パキスタンは今後3年間にIMFに支払う金額の2倍以上を中国に返済せねばならない。
 ワシントン拠点国際戦略研究センター(CSIS:Center for Strategic and International Studies)のジョナサン・ヒルマン上級研究員は、「水力発電プロジェクトは両方ともカシミールにあり、鉄道は延々と占領地を通過し未だ開通していない中国とパキスタンを結ぶ計画である」と指摘した。

【ニュースソース】

Pakistan back in China's Belt and Road game with projects worth $11 bn

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