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2016-01-31 ArtNo.45647
◆フェイスブック、ネットの中立性巡り電気通信監督局の詰問状公開




【ニューデリー】フェイスブックは1月20日、同社の『フリー・ベーシックスを救え(Save Free Basics)』キャンペーンを『粗野な組織的世論操作(crudely majoritarian and orchestrated opinion poll)』と断じた電気通信当局の書簡に回答した。
 『フリー・ベーシックスを救え』キャンペーンで攻撃の矢面に立たされたフェイスブックは火曜、おそらくインド電気通信監督局(TRAI:Telecom Regulatory Authority of India)に対する回答として、ファイスブック・インディア・ホーム・ページにTRAIに対する書簡を掲載し、両者間のコミュニケーションの内容を公開すると言う異例の措置をとった。
 フェイスブックはその返書の中で、「差別価格ペーパーに関して、同社は追加情報を求める要請書を配信、140万人のインド人ユーザーから回答を得、それに基づいて個別的回答を行いTRAIに協力した」と述べている。
 同社はまた、「TRAIにより提起された4つの疑問点を巡りその投稿に修正を求める他のコメンテーターは存在しない」としている。
○電気通信監督局、ネット中立性規則導入検討




【ニューデリー】インド電気通信監督局(TRAI:Telecom Regulatory Authority of India)のR.S.シャルマ会長は、「TRAIはネット中立性に関する諮問書を政府に提出するのか」と言う質問に対して、「我々は検討を加える」と答えた。
 消費者権利グループやテレコム・オペレーター、その他の業界組織の代表は、この日、インド電気通信監督局(TRAI:Telecom Regulatory Authority of India)が主催した『データ・サービスの差別価格』に関するオープン・ハウス座談会に参加した。
 TRAIはこれに先だってフェイスブックの『フリー・ベーシックス(Free Basics)』キャンペーンを非難し、「フェイスブック・コンシュマーにTRAIに対するロビー活動を促す事は、透明な方式で意志決定を行うためにデザインされたこの種の意義深い諮問作業を台無しにし、粗野な組織的世論操作(crudely majoritarian and orchestrated opinion poll)転換することを意図したもの」と指弾していた。
○ネット中立性て何?、フリー・ベーシックスとは?




【ニューデリー】『ネット中立性』や『フリー・ベーシックス』を巡る論争、取り分け、テレコム監督局とフェイスブック等の一部関係方面との舌戦が過熱する中、以下の10スライドは読者の疑問に簡潔にお答えする。(ロイター)
 《質問1》『ネット中立性』とは。
 《答え》米国の研究者ティム・ウーが2003年に作成した『ネット中立性、広帯域識別』と言う論文に由来する。同論文は政府、インターネット・サービス業者、その他の関係者にインターネット上の全てのデータを平等に待遇するよう求めている。したがって、ユーザー、コンテンツ・プロバイダー、プラットフォーム、サイト、アプリケーション、通信形態に対して差別的な料金を課すべきではない。(AP)
 《質問2》『フリー・ベーシックス』とは。
 《答え》フェイスブックが提供するサービス。デジタル・インクルージョン・プラットフォーム『Internet.org』の一部。ニュース、ヘルス、トラベル、ジョブ、スポーツ、コミュニケーション、その他の情報等、ベーシック・サービスを無料で提供することを通じ、より多くの人がインターネットにアクセスすることを可能にするアプリケーション。(ロイター)
 《質問3》『フリー・ベーシックス』は『ネット中立性』概念に反するのか。
 《答え》『ネット中立性』の支持者は、アプリ上の特定のサイト、特定のプラットフォームのみを許容することにより、また特定のサービス・プロバイダーの提供するサービスのみを許容することにより、『フリー・ベーシックス』は、『ネット中立性』のワールドワイドWEBやアテンダント提供物への公開かつ自由なアクセスの精神に明らかに反していると見ている。(ロイター)
 《質問4》『フリー・ベーシックス』はどんな働きをするのか。
 《答え》フェイスブックはこのプラットフォームを通じてデベロッパーが『フリー・ベーシックス』、取り分け教育、ヘルス、経済的地位向上、市民参加、重要情報等の領域に統合されるコンテンツやアプリケーション等のサービスを制作するのを認めている。『フリー・ベーシックス』アプリをダウンロードすると、ユーザーは同アプリを通じて、またフェイスブックパートナーの特定のインターネット・サービス・プロバイダーを通じてこれらのサービスを無料で利用できる。(ロイター)
 《質問5》インドにはどうして『フリー・ベーシックス』を禁止すべきだという主張が存在するのか。
 《答え》『ネット中立性』の支持者を自負する一部の人々がそうした要求をしている。これらの人々は、「フェイスブックは選択された一部のサービス・プロバイダーを通じてのみサービスを提供することを意図している」と主張しており、フェイスブックの手法は差別的と見られている。フェイスブックのサイトには、商業目的の参加者を拒絶する選択肢が設けられている。加えて、サービス速度を低下させる潜在性を有するインターネット通話や高解像度画像および動画を認めぬことを通じ、テレコム・サービス・プロバイダーの弱みにつけ込むような課金システムも設けられている。(ロイター)
 広告も異論の多いもう一つの領域だ。フェイスブックは今のところその種の広告を導入するか否かについて、何ら言及していない。しかし、フェイスブックは、アクセス料を支払えぬ層に無料サービスを提供するのが目的で、他のサービス・プロバイダーを通じたインターネットへのアクセスも何ら制限していないと主張している。(PTI)
 《質問6》『ネット中立性』コンセプトは『帯域使用差別料金』に影響するのか。
 《答え》今日ユーザーは、テレコム業者やデータ・サービス・プロバイダーに、コンテンツのダウンロードやアップロード速度に基づく料金とアクセスする情報量(ビット数で図られる)に基づく料金を支払っている。『ネット中立性』の立場からすれば、その種の料金は一律でなければならない。とは言え、あるいは、それは不可能かも知れない。なぜなら、サービス・プロバイダーは、関係インフラや異なる帯域に異なるレベルの投資をせねばならないからである。(ロイター)
 《質問7》『ネット中立性』コンセプトは他の国、取り分け米国では、どのように機能しているのか。
 《答え》米国では所轄の『連邦通信委員会(FCC:Federal Communications Commission)』が、インターネット・サービス・プロバイダーに対し、合法サイトに対するアクセス制限禁止、特定サイトの応答を遅延させるようなスロッティング操作の禁止、ある種のサイトへの有料優先アクセス順位付けの禁止等、ある種の規則を設けている。裁判所は、所轄官庁に、一定の範囲内での規制を認めているが、この点に関する論争は依然続いている。
 《質問8》仮に『ネット中立性』が通信周波数帯域に影響を及ぼすとすれば、例えば『Netflix』のサービスはどんな影響を受けるのか。
 《答え》『Netflix』は会費制サービスだが、この種の会員がインターネット・サービス・プロバイダーのネットワークを通じて『Netflix』のサービスにアクセスした際、インターネット・サービス・プロバイダーに対して支払う帯域使用料と言う追加料金が問題になる。これまである種のプラットフォームを通じてアクセスする際は、この追加料金を徴収しないと言う慣行が存在した。こうした慣行は、『ネット中立性』の精神に反しないのかと言う疑問が生じる。(AP)
【ニュースソース】

Net neutrality: Facebook puts up response to Trai letter

Net Neutrality Standoff Escalates As TRAI Hauls Facebook Over the Coals in New Letter

Trai to issue net neutrality norms soon

What is Net Neutrality, Free Basics, more: All you wanted to know in 10 slides

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