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2016-05-17 ArtNo.45728
◆モディ首相月末のイラン訪問、期待される成果は?




【ニューデリー】ダルメーンドラ ・プラダン石油相は、モディ首相の今月末のイラン訪問に先立って、『ザ・ヒンドゥー』のインタビューに対して「政府はエネルギーの(海外)依存を軽減する対策として2方面の戦略を進めている」と語った。
 Q:あなたは4月の訪問時にエネルギー問題を既に話し合っているが、モディ首相の今月のイラン訪問に我々は何を期待することができるだろうか。
 A:私の訪問後、シュマ・スワラジ外相、更にモディ首相の訪問と、経済制裁解除後における、イランとインドのこのようにハイレベルな交流は初めてのことである。これにより両国関係は新たな高嶺に達する。イランにとどまらず、湾岸諸国すべてが、インドと新たな戦略的提携を結ぶことを望んでいる。イランとインドは長い交流の歴史を有する。イランの困難な時期にも、インドは経済的利益を優先する姿勢を維持してきたが、イランはこのことを理解している。このため両国間の協議は、ずっとポジティブだった。具体的に見れば、若干困難な二つの問題が存在する。第1は、インドはイランに対して65億米ドルの支払い義務があり、問題はその利子である。もう一つの問題は、インドが望むファルザドBガス田権益の獲得である。
 Q:首相の訪問で、近々、具体的合意が実現するのか。
 A:これら二点に関しては、双方の理解に混乱はない。支払い義務に関しては、我々はイランに全額を支払う。支払い通貨はユーロを用いる。先月、我々は、支払いチャンネルに関する両国連邦銀行間の契約について最終合意に達した。送金は欧州の銀行を通じてなされる。利子等の支払い条件については、なお多少詰めが必要だ。ファルザドBガス田権益に関しては完全な合意が成立している。イラン側は同ガス田がインドのためのものであること、また入札方式が採用されることを確認している。依然としてインドの投資を誘致し、イラン側の利益も保証するような価格設定を行う必要があり、この点に関する検討が進められている。
○イランの国営石油と銀行三行が支店開設




【ニューデリー】イランとの関係強化に拍車をかけるインド政府は、イラン国営石油会社(NIOC:National Iranian Oil Company)によるムンバイ市内オフィス・スペースの買収を許可するとともに、同国の銀行三行による支店開設申請も許可する方向で手続きを進めている。
 国際制裁措置の解除に伴い、中国や韓国を含む主要経済体が、先を争ってロシアに次いで世界第二の天然ガス埋蔵国イランに秋波を送っている。インドも遅れをとることなく、一時は世界第二位の原油輸出国との関係強化に強い関心を示しており、ナレンドラ・モディ首相も近くテヘランを訪問する見通しだ。
 インド財務省官員は、「NIOCにはオフィス不動産の購入許可が既に出されている」と語った。インドの石油精製会社は今年、イランの国営石油会社NIOCからの原油購入量を2倍近い2000万トンに拡大することを検討している。NIOCが恒久的なオフィスを開設することは、同社の取引拡大の助けになりそうだ。
○インド、ベネズエラにもイラン方式適応検討




【ニューデリー】インドは、経済危機に直面するベネズエラからの1億米ドルの債権回収に、イラン方式を採用する可能性を検討している。
 ベネズエラ企業からの支払いが1年以上滞っている地場製薬会社の訴えを受けたインド政府は、イランとの間のルピー建て支払い方式に倣った解決策の導入を検討している。
 ベネズエラの経済危機は、インドの製薬輸出業者に最大の打撃を及ぼした。同業界は、インドの南米諸国向け輸出額の半ば以上を占めている。
 匿名を希望する政府筋は、「ベネズエラは危機に直面しており、我々に支払う金がない。我々はイラン方式の採用を検討しているが、状況は微妙に異なる。インド準備銀行(RBI:Reserve Bank of India)が目下、方策を検討している」と語った。
 インドの2015-16会計年度当初11ヶ月のベネズエラ向け輸出は、前年同期の2億5807万米ドルから1億2549万米ドルに激減した。取り分け製薬業界の輸出額は同期に1億4355万米ドルから7132万米ドルに下降した。
【ニュースソース】

'We need to cut dependence on energy imports by 10%'

Govt allows Iranian oil firm to buy office in Mumbai

India looking at Iran-like solution for $100m million payment crisis with Venezuela

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