SEAnews Issue:monthly
tel:65-87221054
NNNNNNNNNNNNNNN
SEAnews SEA Research, BLK 758 Yishun Street 72 #09-444 Singapore 760758
India Front Line Report
Back Page ►

寒暑到来、如何か廻避せん

寒時には寒殺し、熱時には熱殺す
こす。僧、洞山に問う、「寒暑到来、如何か廻避せん」。山云く、「何ぞ無寒暑の処に向かって去らざる」。僧云く、「如何なるか是れ無寒暑の処」。山云く、「寒時は闍黎(じゃり)を寒殺し、熱時は闍黎を熱殺す」。『碧巌録』第四十三則。
この世に居てすでに神の国に生きる者
「人生の初めをその終わりに結びつけてそこから踏み出すものはこの世に居てすでに神の国に生きる者である」とは西洋のさる方がイエスの一生を評した言である。第二次大戦後、廃墟の日本で回光運動を開始した一人の東洋人は、さらに「イエスは三十四年の生涯の最後に只一度十字架にかかられたのではない。三十四年の生涯そのものが十字架であった。彼においては生涯を通じてすべての出来事がそのまま神のことばの成就であった。」と付言した。
編年体で記されたマタイ伝やルカ伝ではイエスが旧約の記述に従い二頭のロバを仕立、大衆を率いてエルサレムの神殿に乗り込む場面をイエスの伝道のクライマックスとして最後に取り上げているが、ヨハネ伝の著者は、この場面をイエスの伝道活動のスタートにしている。これにより、イエスの生涯が神の言葉の成就であったこと、「初めに言葉ありき」と言うことを如実に示そうとしたものと見られる。
神の支配の現成

神の国のギリシア語の語源バシレイアとは、「神の支配が現成すること」と言う。イエスは神の言葉(天命)の実践を通じて神の国を現成させ、この世に居ながらにして神の国に生きる道を人類に示されたのである。「誰でも十字架を負って私に従う者でなければ、私の弟子とは言えない」と言う言葉はキリスト者としての実践の究極の意味を示したもの言える。アダム以来人類が犯し続けて来た罪の徴(しるし)としての十字架を生涯背負い続け、最後に十字架にかかって死ねと言うのは極めて非情だが、ひとたび「千年かかろうと、万年であろうと、子々孫々にわたり神の言葉を成就する」ことを覚悟するなら、そのものはこの世に居てすでに神の国に生きる者である。十二使徒の多くが、イエスのこの戒めを守りその使命を全うした。
核不拡散協定の破綻
インドが最近、国際原子力機関と取り交わした原子力安全保障協定の内容を見ると、米国を中心にした西側核保有国の核独占体制を維持するための、核不拡散協定と国際原子力機関の査察制度が骨抜きになり、最早機能しなくなったことが窺える。
米国を盟主とした西側諸国の核兵器独占体制の崩壊は、道義的にも、現実的にも当然と言えば当然だが、イスラエルとイラン、インドとパキスタン等の間の核武装競争に歯止めがかからなくなり、地域的な核戦争が発生する恐れが現実のものになった。米国の金融制度崩壊が全世界に拡散する勢いを見せる今、正に寒暑到来、何れの所にか回避せんと言う事態に立ち至った感がある。
しかし冷静に見れば答えが一つしかないことは明白である。「インドは民主国家であるから、核不拡散条約締結も、核兵器の査察も免除する」などと言う理由は、パキスタンならずとも、誰も認めるはずがない。核兵器の開発/製造/保有を全面的に禁止し、民生用核の開発/製造/保有/貿易を全面的に自由化する以外に道はなさそうだ。
ゴルディオスの結び目を解くのは誰か
徳川幕府の威信が地に落ち、薩長土肥等の連合軍が江戸城に迫った時、徳川幕府は依然として国内最大の軍事力を保持し、一戦を交えることも可能だった。しかし徳川幕府は自ら武装解除し、江戸城を無血開城した。仮に両軍が一戦を交え、薩長土肥等の連合軍が勝利しても、諸藩が独自の兵力を保持する状況に変わりはなく、統一国家は実現しなかったろう。しかし最大軍閥の徳川幕府が自ら武装解除したことにより、薩摩、長州を初めとする諸藩も、最早私兵を養う大義名分を失い、新たに発足した明治政府が唯一軍事力を保持する近代国家体制が確立した。徳川幕府の決断により明治新政権の基礎が固まったと言える。
同様にもし自由世界の盟主のアメリカが今、率先して核兵器の管理を国連に委譲することを提案するなら、ロシア、英国、フランス、中国、インド等もこれに従わざるを得ず、核武装競争を根絶することは不可能ではない。これらの国の一部は最終的に核兵器を廃絶することを核武装の大儀名文に掲げていることから、この種の提案に反対する理由がない。しかも莫大な核兵器開発費用を、核の平和利用に充当し、先端的核技術の移転も自由になるのだからなおさらである。
戦争やテロがこの世から完全に消滅するには千年、あるいはそれ以上の時間を要するかも知れない。しかし目標をそこに定め、自らの十字架を負い今日の一歩を踏み出すことは、政治家にとどまらず、キリスト者、仏教者、イスラム教徒、その他の宗教者を含む全人類の務めと言えそうだ。
補足
ここまで書いたところで草稿をメール・マガジンを発行しているキリスト教徒の某氏にお送りしたところ以下の返事を頂いた。
「アダム以来人類が犯し続けて来た罪を背負って」死んだのはイエスです。イエスただひとりの死によってすべての人間の罪は帳消しにされたのです。人間のすべての罪を帳消しにする方法は、ただひとりイエスの死による他に、方法はないのです。イエスは弟子に死ねなどとは言いません。その必要がありません。
以下はこのご意見に対する私の回答:
パウロはローマ人への手紙第6章第3節で、「我々が洗礼を通じてイエス・キリストと一体になった時、我々は彼と死を共にしたことを忘れたのですか」と問いかけ、同章13節で「あなた方は既に一度死んで新しい生を得たのだから、あなた方の全身を神の栄光を実現する義をこの世に示す道具として献げなさい」と述べています。(2008/10/01 回光庵返照居士)

『聖霊のバプテスマ』とは一体何か
ヨハネ福音書の弁証法に従うなら、
【テーゼ】  『人は、人の子の証しを受け入れ、聖霊のバプテスマを受けることにより永遠の命を得られる(ヨハネ5:24)』。
【アンチ・テーゼ】  しかし、『地上の人間は、決して天から来たものの証しを理解できない(ヨハネ3:32)』。
それでは、地上の人間はどうして永遠の命を得られるのか。
【ジン・テーゼ】  『地上の人間は始めに神と共にあった言葉(ヨハネ1:1)に立ち返り、神が全き真理であることを自ら覚知すればよい(ヨハネ3:33)』。
文益禅師は「お前は慧超だ」と答えることにより、慧超自身の内に秘められた『真の自己(声前の一句)』を突きき付けたのである。(キリスト教の起源p.155)
ご購入はこちら



【参照】
ゲーテ格言集
自分の一生の終わりを初めと結びつけることのできる人は最も幸福である。
ゴルディオスの結び目
プリュギアのゴルディオス王によって結ばれた結び目。この結び目を解いたものはアジアの王になると聞いたアレキサンダー大王は剣を抜き一刀両断したと言う。
AD-SEAnewsSEAnewsの新コンセプト、国境のない一つの世界を目指します。

◆『Ad-SEAnews広告勧誘員』募集


ご意見/配信停止


SEAnews Messenger


SEAnewsFacebook


SEAnewsGoogle


SEAnews eBookstore


SEAnews eBookstore(GoogleJ)


SEAnews world circulation


[Your Comments / Unsubscribe]/[您的意见/退订]/[ご意見/配信停止]
Please do not directly reply to the e-mail address which is used for delivering the newsletter.
请别用递送新闻的邮件地址而直接回信。
メールをお届けした送信専用アドレスには返信しないで下さい。
SEAnews 掲載記事の無断転載を禁じます。すべての内容は日本の著作権法並びに国際条約により保護されています。
Copyright 2003 SEAnews® All rights reserved. No reproduction or republication without written permission.