SEAnews Issue:monthly
tel:65-87221054
NNNNNNNNNNNNNNN
回光返照 SEA Research, BLK 758 Yishun Street 72 #09-444 Singapore 760758
Let's turn the light inwards, illuminate the Self.
About Us Your Comment
Back Page ►

正真のイスラエル人

神からカナン(パレスチナ)の地を与えられたアブラハムから数えて3代目のヤコブは別名をイスラエルと言った。『神と格闘して勝利したもの』と言う意味である。
神と格闘した男
ヤコブにはエサウと言う双子の兄がおり、父親のイサクは兄のエサウを愛し、家督を譲ろうとした。ヤコブを愛する母親のリベカは、イサクが年老いて目が見えないのをよいことに、エサウに成り済ましたヤコブに家督を譲らせた。これを知って激怒したエサウがヤコブを殺そうとしたため、リベカはヤコブを自分の兄ラバンのところへ逃した。(創世記27:1-43)
伯父の下で一家を成し、21年ぶりに一族を率いて故郷に帰ることを決意したヤコブがヨルダン川付近でエドムの野に住むエサウに使いを送ると、エサウから「400人の従者を連れて出迎える」と言う返事が届いた。(創世記32:6)
ヤコブはエサウが、一族を滅ぼすのではないかと恐れ、宿営を2つに分けるとともに、数百頭の牛、羊、ロバを複数の群れに分け、贈り物として兄の下に送った。贈り物の一団を順次派遣して兄の心を和ませるとともに、攻撃を受けた際に宿営を2つ設けておけば、片方は生き延びられるとの深謀遠慮による。(創世記32:7-20)
ヨルダン川の支流ヤボックの渡しについたヤコブは、夜の内に二人の妻と二人の女奴隷、それに11人の子供たちを先に渡らせ、自分1人残った。すると一人の男が現れ、ヤコブと格闘になった。夜明けになっても勝負がつかず、勝つことができないと悟った男が、ヤコブの股関節のくぼみを突くと、太股のつがいがはずれた。男は「もう夜が明ける。私を去らせよ」と言った。しかしヤコブは「私を祝福してくれなければ、去らせない」と答えた。すると男は「お前の名は何か」と尋ねた。「ヤコブだ」と答えると、その男は「これからはイスラエルと名乗れ、お前は神と戦って勝ったからだ」と告げた。そこでヤコブはその地をペヌエルと名付けた。『神と間近に顔を合わせながら命を失わずに済んだ』と言う意味である。(創世記32:22-30)
ヤコブは神には勝利したものの、兄に対しては、自らを『しもべ』と呼び、7回も地に伏してひたすら恭順の意を表した。エサウは弟との再会を心から喜び、贈り物を受けるのを固辞したが、ヤコブは『私はあなたを神の顔を見るように伏し拝んでいます』と述べ、祝いの品を受け取るよう懇願した。(創世記33:1-10)

こうしてヤコブは、神からも祝福され、神がアブラハムからイサクに与えたパレスチナの地を継承した。
躓きの石
神はシオンに躓きの石を置き試された。人は神から賜った試練と格闘し、その試練を乗り切ることを通じ、神に栄光を帰する。イエスは、「私は栄光は求めない。それを求める方は別にあり、その方が裁きを下されるのである。」(ヨハネ8:50)と説いている。
ヤコブは兄に対する恭順をもってこの試練を乗り切った。モーセは約束の地を目の前にした後、40年間砂漠を放浪する道を選んだ。イエスは、ユダヤ人でもなければローマ人でもない天地開闢以前の自己に立ち返るよう求めたが、恨みに報いるに徳を以てしパレスチナの地を受け継ぐ正真のイスラエル人(真人)は、あるいは空爆を受けるガザ地区被災者の中から現れるかも知れない。
正直捨方便但説無上道 (法華経方便品)

最後の晩餐を済ませたイエスは、キドロンの谷の反対側のオリーブ園に向かう途中、「私はこれまで比喩を用いて語ってきたが、最早比喩を用いず、あからさまに父のことを話して聞かそう(ヨハネ伝16:25)」と述べ驚くべき説法を行った。
ユダヤ教は、アブラハム、モーセ、そしてダビデの神との契約に基づくものだが、イエスは、「私の教えは、天地開闢以前に自分が神と共有していた栄光に基づくものである」と宣言、モーセも、アブラハムも、ノアも、アダムとイブも超えた究極の愛に立ち返るよう求めた。イエスは、「新しい葡萄酒を古い革袋に入れれば、革袋は張り裂ける(Mat 9:17)」と語ったが、正しく旧約の世界を大きく超えている。以下はヨハネ伝13-17章の大意。
艱難と至福
神は人々に永遠の命を施す権威をイエスに与えた。イエスがこの権威を行使する時、人々は神と救世主を知り、地上に神の栄光が実現する。(ヨハネ17:2)この栄光は、イエスが天地開闢以前に神と共有していたものである。(ヨハネ17:5)
イエスは今地上を去り神の下に帰るが、神は御名の力をもって地上に残された弟子を助ける。神がイエスに与えた同じ御名をイエスが弟子に与えることにより神とイエスと弟子が一体になり(ヨハネ17:11)、弟子たちは直接神と対話できるようになる(ヨハネ16:26)。
御名とは、真理の御霊であり、真理の御霊とは、天地開闢以前にイエス、神、そして万物が共有した実体である。イエスはこの実体を永遠の命、究極の愛あるいは栄光と呼んでいる。イエスが神の意思を実行したように、弟子がイエスの教えを実行する時、弟子の内には真理の御霊が宿る。
この世において、神の意思を行うものは、試練に直面し、イエスの教えを実践するものは、世界から疎まれ、迫害を受ける。しかしそれは産みの苦しみである。女が生まれた子を目にする時、産みの苦しみは忘れ去られ、出産を成し遂げた喜びに変わる(ヨハネ16:21)。試練に耐えるものは、イエスが天地開闢以前に神と共有していた栄光を、神の愛を、そしてイエスが抱いたものと寸分違わぬ究極の喜びを享受できる。イエスが神の教えを説く目的は自分が体験したこの神の愛を人々と分かち合うことにある。(ヨハネ17:26) (回光庵返照: 2010-12-28)

『聖霊のバプテスマ』とは一体何か
ヨハネ福音書の弁証法に従うなら、
【テーゼ】  『人は、人の子の証しを受け入れ、聖霊のバプテスマを受けることにより永遠の命を得られる(ヨハネ5:24)』。
【アンチ・テーゼ】  しかし、『地上の人間は、決して天から来たものの証しを理解できない(ヨハネ3:32)』。
それでは、地上の人間はどうして永遠の命を得られるのか。
【ジン・テーゼ】  『地上の人間は始めに神と共にあった言葉(ヨハネ1:1)に立ち返り、神が全き真理であることを自ら覚知すればよい(ヨハネ3:33)』。
文益禅師は「お前は慧超だ」と答えることにより、慧超自身の内に秘められた『真の自己(声前の一句)』を突きき付けたのである。(キリスト教の起源p.155)
ご購入はこちら



AD-SEAnewsSEAnewsの新コンセプト、国境のない一つの世界を目指します。

ご意見/配信停止


SEAnews Messenger


SEAnewsFacebook


SEAnewsGoogle


SEAnews eBookstore


SEAnews eBookstore(GoogleJ)


SEAnews world circulation


[Your Comments / Unsubscribe]/[您的意见/退订]/[ご意見/配信停止]
Please do not directly reply to the e-mail address which is used for delivering the newsletter.
请别用递送新闻的邮件地址而直接回信。
メールをお届けした送信専用アドレスには返信しないで下さい。
SEAnews 掲載記事の無断転載を禁じます。すべての内容は日本の著作権法並びに国際条約により保護されています。
Copyright 2003 SEAnews® All rights reserved. No reproduction or republication without written permission.