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書評:聖霊のバプテスマ(内なるキリスト)

かたくなで、心と耳に割礼を受けていない人たち、あなたがたは、いつも聖霊に逆らっています。あなたがたの先祖が逆らったように、あなたがたもそうしているのです。(使徒7:51)
イエスが言った、「父を汚すであろう者は赦される。そして子を汚すであろう者は赦される。しかし、聖霊を汚すであろう者は、地においても天においても赦されない。(トマス44)
そうではなく、ユダヤ人がユダヤ人であるのは、内面がユダヤ人だからです。割礼とは、律法書によるのではなく、聖霊によって心の割礼を受けることです。こうした人は、人からではなく、神から栄光を受けます。(ローマ2:29)
ヘレニスト信者の台頭と軋轢
エルサレム教会発足当初、ギリシア語を話すヘレニスト信者が、日々の分配のことで、ヘブライスト信者と差別されていると苦情を訴えた。その結果、ステファノを初めとするヘレニストの指導者7人が選ばれ、共同体の日常業務の管理運営を委ねられ、十二使徒を初めとするイエスの直弟子達は、祈りと御言葉の奉仕に専念することになった。(使徒6:1-7)

ステファノの殉教
ところが、キレネとアレクサンドリアの出身者で、いわゆる「解放された奴隷の会堂」に属する人々やキリキア州とアジア州出身の人々などが、ステファノが、モーセと神を冒涜する教えを広めていると訴えた。それによると、「ナザレのイエスは、この場所(神殿)を破壊し、モーセが我々に伝えた慣習を変えるだろう」と述べと言う。
このためサンヘドリン(最高法院)の会議が招集され、ステファノが審問された。ステファノは大祭司を初めとする議員たちの前で、アブラハムの召命から、モーセの十戒、ダビデの王国建設に至るイスラエルの歴史が、イエスと言うメシアの登場を準備する前奏であったこと、人間が手で作った神殿や偶像は無価値であり、聖霊に従うことこそが神の意志であることを説き明かすとともに、聖霊の導きに反して救世主イエスを殺したのはあなた方であると、かえって議員たちを断罪した。憤激した議員らは、ステファノを、城外に引き出し、石打の刑に処した。これを切っ掛けにエルサレム教会のヘレニスト信者に対する迫害が生じたと言う。(使徒6:8-8:3)

難を逃れたペテロとヨハネ
これに先だって、ペテロとヨハネも、一度ならず捕縛され、サンヘドリンで審問を受けたが、捕縛されるたびに脱獄に成功した上、エッセネ派の長老ガマリエルの助言でサンヘドリンにおける審問も何とか切り抜けた。二人の罪名は公衆の面前でイエスの名の下に悪霊払いをし、病人を癒したと言うものだが、この種のお祓いは、当時日常的に行われていたものと見られる。このため二人は「今後イエスの名において宣教してはならない」と叱りおくにとどめられた。
しかしステファノの場合は、神殿の権威ばかりか、モーセの律法そのものを蔑ろにするものであったため、ナジル派の祭司として義人の誉れ高い小ヤコブはもちろん、エルサレム教会に自派の集会所を提供しているエッセネ派の長老ガマリエルも敢えて救済の手をさしのべなかったようだ。

パウロの回心
とは言え、ステファノが説いた内容は、グノーシス派のみならずパウロの教義にも通じることから、パウロが先頭に立ってヘレニスト信者を迫害したと言う使徒行伝の記述(使徒8:1-3)を、俄に信じることはできない。
パウロは、時を移さず、大祭司の勅許状を手に入れダマスカスにわたり、ヘレニスト・グループとともに宣教活動を開始した。キプロス島の私産を売り払い、エルサレム教会に寄進しながら、エルサレムを追われたバルナバが、宣教旅行の案内役を務めている。使徒行伝の著者は、イエスの受難やエルサレム教会創設に対する大祭司やパウロの役割を隠す狙いから『パウロによる迫害』や『パウロの回心』というエピソードを創作したのかも知れない。

ヘレニストとヘブライストの棲み分け
実際のところ、ヘレニスト信者がこれ以上増加すれば、サドカイ派やファリサイ派も取り込んでせっかく創設したエルサレム教会の統一が維持できない状況が生じていた。アナニア/サッピラ夫婦の横死事件に続き、ヘレニストのリーダーがエルサレム教会の日常業務の管理を委ねられたことからも窺えるように、ヘレニスト信者の増加はエルサレム教会主流派の指導権にも脅威を及ぼすようになっていたようだ。このため、ステファノ事件を機に、ヘレニストとヘブライストの棲み分けが図られ、ヘレニスト・グループはエルサレムから立ち退き、サマリヤやダマスカス、さらにはアンティオキア等に新たな拠点を築いたものと見られる。
しかし、イエスの直弟子たちは、その後もエルサレムにとどまり、小ヤコブ、マタイ、シモン、ユダ等のナジル派グループは神殿を拠点に、ペテロ、ヨハネ、アンデレ等の洗礼者ヨハネの元弟子グループやトマス、ピリポ、ナタナエル等のグノーシス・グループは、引き続きエッセネ派の集会所を拠点に活動を続けたようだ。

内なるキリスト
『心と耳の割礼』に関してパウロは、また次のように説いている。「互いに空虚な言葉の遊び(lie)にふけるのは止めなさい。なぜならあなた方はすでに古い人格(old self)を、その習わしとともにに脱ぎ捨て、創造主の形象にならって日々新たにされる正しい知識(knowledge=Gnosis=般若波羅蜜)に基づく新しい人格(new self)を身につけたのではありませんか。そこには、ギリシヤ人もユダヤ人もなく、割礼と無割礼もなく、未開人、スクテヤ人、奴隷、自由人の差別はない。キリストがすべてであり、キリストはすべてのものに内在しています。」(コロサイ人への手紙l3:9-11)
では、どうしたら神に直結した知識(Gnosis)に基づく新しい人格を身につけることができるのだろう。日本曹洞宗の開祖道元は『普勧坐禅儀』の中で、次のようにアドバイスしている。「道理(真理)というものは本来完全なもので、修行や証しを必要としない。また真理に至る手段は、自在(本来備わっている)で工夫をこらす必要もない。-略-言葉(教典)の解釈に頭を悩ますのは止め、変化する外境に目を奪われず、内に光を回らすなら、自ずから本来の自己(the Self)が現前する。そういうこと(永遠不滅の自己に目覚めること)を欲するなら、そういうこと(坐禅)をしなさい。
<以下次号>

『聖霊のバプテスマ』とは一体何か
ヨハネ福音書の弁証法に従うなら、
【テーゼ】 『人は、人の子の証しを受け入れ、聖霊のバプテスマを受けることにより永遠の命を得られる(ヨハネ5:24)』。
【アンチ・テーゼ】 しかし、『地上の人間は、決して天から来たものの証しを理解できない(ヨハネ3:32)』。
それでは、地上の人間はどうして永遠の命を得られるのか。
【ジン・テーゼ】 『地上の人間は始めに神と共にあった言葉(ヨハネ1:1)に立ち返り、神が全き真理であることを自ら覚知すればよい(ヨハネ3:33)』。
文益禅師は「お前は慧超だ」と答えることにより、慧超自身の内に秘められた『真の自己(声前の一句)』を突きき付けたのである。(キリスト教の起源p.155)
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